旭川で日本最低温度記録の-41℃。最後のマークIIとしてブリッド登場!【今日は何の日?1月25日】

■ハイソカーブームの象徴はワゴンモデルで幕!

今日は「左遷の日」。嫌な言葉ですが、901年菅原道真が醍醐天皇によって九州の太宰府に左遷された日だからです。

また1902年のこの日、北海道の旭川市で日本の最低温度-41.0℃を記録しました。最近、地球温度化問題がクローズアップされているためか、夏になるとどこが最高温度かがニュースになりますが、日本の最高温度は何度かご存知ですか?2018年7月23日の埼玉県熊谷市と2020年8月17日の静岡県浜松市で記録した41.1℃です。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2002年1月25日、トヨタの「マークIIブリッド」が発売されました。

2002マークIIブリッド
2002年のマークIIブリッド
1984 5代目マークII
1984年の5代目マークII

「マークII」は、1980年代に「ハイソカーブーム」を巻き起こして一世を風靡した高級セダンの名車です。しかし、1990年代に入るとバブルの崩壊とともにセダン人気が凋落し、残念ながら2000年発売の9代目を最後にマークIIブランドは終焉を迎えました。セダンのマークIIは幕を下ろしましたが、マークIIの名を継承した最後のモデルは、実は本家のFRセダンのプラットフォームをベースにした2002年発売のマークIIブリッドなのです。

2000 9代目マークII
2000年の9代目マークII

マークIIブリッドは、「高級FRツーリングワゴン」として高級セダンのマークIIとは全く違う精悍さとスポーティさを強調し、縦型の独立4灯ヘッドライトと強い傾斜を持たせた太いCピラーが特徴でした。エンジンはターボエンジンも含めてすべて高性能6気筒エンジンを搭載し、高い走行性能とワゴンならではの居住性と収納性がアピールポイントでした。

しかし、好き嫌いがはっきりする個性的なフォルム、さらに1990年代のステーションワゴン人気にも陰りが見え始めたことなどによって販売は伸びず、2007年に生産を終了しました。

一時代を築いたマークIIブランドの最後に登場したマークIIブリッドですが、時代はすでにミニバンやSUV人気が盛り上がっており、セダンやワゴンの出番はもうありませんでした。太いピラーが霊柩車みたいと言った人がいましたが、確かにそう言われればそうかもしれませんね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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