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■これぞ自信に満ち溢れたシトロエンの乗り味!
●ドイツ車でもイギリス車でも日本車でもない、シトロエンの主張
最近、ヨーロッパの中でもフランス車の魅力に心惹かれている国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが、シトロエンC5エアクロスSUVシャインで海沿いハイウェイ~ワインディングをテストドライブ中です。
世界的に人気のSUV、そのフランス的シトロエンの乗り味はどんな感じなのでしょうか? さっそく聞いてみましょう。
●フランス車も自動運転サポート技術が搭載されるようになったんだね~
清水さん、シトロエンC5の第一印象は?
「シトロエンC5をこんなシーンで乗るの、最高だよね。おっとりしていて。本当に乗り心地いいな。レベル2だけど、車線逸脱防止と電動パワステで車線を見ながら真ん中に誘導してくれる機能も備わった。結構これが使えて、アダクティブクルーズコントロールも悪くないね。前のクルマとの追従なんだけど、トルコン8速ATはエンジンとのマッチングもいいので、微妙な加減速の応答性がいいですね。フランス車もついに、こういう自動運転系の技術がしっかり搭載されるようになったんだね。そしてフランス車らしい価値はキチっと作り上げています」(清水)。
シトロエンC5の乗り味は?
「路面の悪いところの乗り心地は抜群に良いね。ただ、タイヤのアタリは芯があって固いんだけど、タイヤから上のバネ上のサスストロークが凄くしなやか。やっぱりシトロエンっていうのは、ちょっと人と違うぞ!っていう感じの乗り味を持っています。上下の動きは物凄くしなやかでマイルドなんだけど、意外とステアリングは軽めでクイック。この何とも言えない俊敏なところと、上下には穏やかなところ、そのコントラストが効いています。コレが多分、シトロエンの乗り味なんだと思います」(清水)。
低速域はどうですか?
「ガソリン1.6L 直噴4気筒エンジンで、トランスミッションは日本のアイシン製8速トルコンATなんだけど、意外と発進がビジーというか、微低速のところがピュンと出ちゃう感じがあるので、そのへん、日本の街中での使い勝手がちょっと過敏だなっていうところがあります。が、こういうワインディングに来たら本当に気持ちいい。スポーツカーとは違う気持ち良さがあります。
前から思っていたんだけど、シトロエンがスポーツカーを作ったらどんなクルマになるんだろう?って。イメージで言えば多分、フランスの血を受け継いだアルピーヌのような感じかな。ドイツ車とは違ってパツンパツンのサスペンションとハイグリップタイヤというわけではなくね。シトロエンとかDSにスポーツカーを作らせたいね」(清水)。
ライバル的には?
「ミシュランタイヤなど一流の部品を使っていますよね。いろんなオプションのっかって400万円くらい。日本で言うとハリアーよりちょっと高いくらいだけど、ハリアーより文化があるっていう感じ」(清水)。
「意外と車高が高いクロスオーバーSUV的なシャシーだけど、コーナーでロールが気になるとかブレーキでピッチングが気になるということがない。上下にはやわらかいけど、コーナリングのロール剛性が高い。
ウワァ~、ソフトクリームみたいなコーナリングだ! ミルキー。気持ちいいな。路面にビロードの絨毯を敷き詰めたような感じ。
ドイツ車とは違う、日本車とも違うし、イギリス車とも違う乗り味があります。クルマ作りに自信に満ち溢れている感じ。これがシトロエンだ!という主張があって、でもそれが嫌ではないですね」(清水)。
清水和夫さんの心を奪ったシトロエン C5 エアクロス SUV シャイン試乗のすべては動画で!
(テスター:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)
◼️SPECIFICATIONS
車名:シトロエン C5 エアクロス SUV シャイン
全長×全幅×全高:4500×1850×1710mm
ホイールベース:2730mm
トレッド(前/後):1580/1610mm
車両重量:1520kg
最小回転半径:5.6m
乗車定員:5名
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1598cc
ボア×ストローク:77.0×85.8mm
最高出力:133Kw(180ps)/5500rpm
最大トルク:250Nm/1650rpm
燃費 WLTCモード:13.8km/L
駆動方式:前輪駆動
トランスミッション:8速AT
サスペンション形式(前/後):マクファーソンストラット/トーションビーム
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤサイズ(前/後とも):225/55R18
車両本体価格:4,150,000円(税込)
【関連リンク】
StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX