新技術満載の次期DTMレーシングマシン「E-car」を、あの女性ドライバーがドライブ

●「Future of DTM」がホッケンハイムにてお披露目

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ホッケンハイムでお披露目された次期DTMマシンのデモカー「E-car」

去る11月6日〜8日、ドイツはホッケンハイムにてドイツツーリングカー選手権(DTM)の2020シーズン最終戦が開催されました。

新型コロナウイルス感染症の影響で国内モータースポーツ同様開催スケジュールの遅延、変更を余儀なくされ、今シーズン限りで突如Audiが撤退を発表するという危機的状況に置かれたDTM。1年前にはこの地でスーパーGTマシンとの歴史的な交流戦が行われたというのも、遠い昔のように感じてしまいます。

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電動レーシングカー「E-car」

そんなDTM最終戦で、3年後の2023シーズン導入に向けてDTMのプロモーターであるITRと、自動車サプライヤーのSCHAEFFLER(シェフラー)が共同開発した電動レーシングカーのデモカー「E-car」が発表されました。

すでにFormula-Eで電動レーシングカー開発の実績のあるシェフラーが手掛けたこの完全電動マシンは1,200馬力、880kw(現行Formula-Eマシンの3.5倍)の出力を4WDで受け止め、「ステア・バイ・ワイヤ」や液冷式高電圧バッテリーなどの技術を搭載しており、DTMでは将来的にはバッテリー交換を行う可能性のある30分のスプリントレースシリーズも計画しているそうです。

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E-carと並ぶITRゲルハルト・ベルガー代表

この発表についてITRのゲルハルト・ベルガー代表は「我々の戦略的パートナーであるシェフラーと一緒に、DTMプラットフォームを成功という未来に導きたいと思っています。DTMエレクトリックの最新テクノロジーを紹介するだけでなく、壮大なレースを可能にする中心的なイノベーションをレーストラックにもたらすことが我々の目標です。また我々は、古くからのモータースポーツファンに将来のテクノロジーを紹介し、魅力的なレースで彼らを魅了したいと思っています。」とコメントしました。

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ホッケンハイムリングを走行する電動レーシングカー「E-car」

個人的には、DTMではClass 1規定の導入と並行してこうした電動マシンの開発も行っていたという事に釈然としない気持ちも若干ありつつ、もう5年後のノルウェーから始まる欧州でのガソリン・ディーゼル車新車販売禁止規制の欧州各国の規制前倒しの動きを考えると、むしろこのタイミングで遅くなかったなというのが正直な感想でした。

●「あの」女性ドライバーがデモランでバーンアウト!

残念ながら無観客での開催となった今シーズンのDTM最終戦。その舞台となったホッケンハイムリングで行われたE-carのデモランでは、SCHAEFFLERのブランド・アンバサダーであり、2018、2019とMacau Grand Prix F3 World Cupに出場し奇跡の復活を遂げたソフィア・フローシュがそのステアリングを握りました!

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ソフィア・フローシュとE-car
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E-carに乗り込むソフィア
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2019年のマカオグランプリに出場したソフィア・フローシュ選手

このデモラン後、ソフィアは「モータースポーツとレースは、(エンジンの)音と燃料だけじゃないっていうことを証明することが重要だと思います。感情、純粋なレース、クイックなマシンとスピード!レースは素晴らしいものである必要があるし、それにはそんなマシンがあればいいですよね!明日を作るのは今です!!!あなたは電動マシンについてどう思いますか?100%ガソリン頭ですか?このDTM電動マシンレースの未来を築いていきましょう。レーシングDNAはここにあると私は思います。」とコメント。

また、「2022/2023シーズンにMERCEDES、AUDI、BMW、PORSCHE、RENAULT、PEUGEOT、NISSAN、HONDA、NIOの(電動マシンによる)フルグリッドが見たい」というコメントも残しています。

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2022年に電動マシンによるレースが開催されるのか、注目しましょう!

GT3マシンでの開催が決まった2021シーズンのDTM。果たしてソフィアの語った2022年にはどんなマシンたちが我々モータースポーツファンを楽しませてくれるのか。期待せずにはいられませんね!

(H@ty)