■M3、M4と同様のノーズ、長いルーフには滑らかなシルエット
BMWは、高性能スポーツサルーン「M3セダン」および、2ドアスポーツ「M4 クーペ」の新型を2020年9月に発表したばかりですが、派生ワゴン「M3 ツーリング」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
同ブランドでは、2000年に「M3ツーリングワゴン」を社内向けの研究開発を目的に試作車として制作しましたが、市販には至りませんでした。M3ツーリングは同社にとって悲願であり、1985年から販売されている「M3」の歴史で初の設定となります。
ニュルブルクリンク付近で捉えたプロトタイプは、M3/M4と同様のノーズを持ち、巨大キドニーグリル、3シリーズよりワイドなフェンダー、深いサイドスカート、コーナーには垂直のエアインテークを装着しています。
リアエンドでは分厚いディフューザー、キャノンサイズのエキゾーストチップも確認できます。長いルーフには滑らかなシルエットが見てとれます。
M3セダン(および兄弟車のM4クーペ)のパワートレーンは、最高出力480hpを発揮する3.0リットル直列6気筒ツインターボ「S58」エンジンを搭載。6速MTまたは「Drivelogic」を搭載した8速「Mステップトロニック」と組み合わせます。より強力な「コンペティション」では、最高出力510hpを発揮、Mステップトロニックのみ提供されます。
M3ツーリングでも同様のパワートレーンを手に入れることが予想できそうです。
セダンの0-100km/h加速は3.8秒ですが、ルーフが長く車重が増えるツーリングでは、1/10秒または2/10秒遅くなる可能性があり、約3.9秒と予想されます。
M3セダンでは、まず後輪駆動モデルを発売し、遅れて四輪駆動「M tuned xDrive」が初設定されます。M3ツーリングのドライブトレインの可能性はまだ明確ではありませんが、両方のセットアップを提供する可能性は十分にあるはずです。
M3初のツーリングは2022年の発売が予想されています。
(APOLLO)