元フェアレディZオーナー日産・内田社長もスーパーカー世代のクルマ好きで間違いないとわかる動画

■社長がYOUTUBERになった!? 日産フェアレディZ プロトタイプに内田社長が乗ってみたら?

新型フェアレディZ
新型フェアレディZ・プロトタイプの走りは素晴らしいそうです。

コロナの影響もあるのか、なくてもこうなっていたのか、自動車メディア業界は動画シフトが急速に進みました。媒体社もフリーランスも猫も杓子も、結局iPhoneがイチバンいいんだよ!だの、ジンバルって必要なのか?だの、新車そのものより動画編集のほうに興味津々なんじゃないかってくらい、新車試乗会場は、スマホとGoProと動画の話題が飛び交っているのです。

新型フェアレディZ
「 #フェアレディZ プロトタイプ」に、社長の内田が乗ってみた!

個人的に20年前には、すでにVHSでビデオ男優としてデビューしていたもんですから、「何を今更みんな慌ててんのさ、オレはゼンゼン焦っちゃいないゼ」と周囲が進化していくのを横目に内心のドキドキを抑え込んでいる今日このごろでしたが、ついに、日産の内田社長もYOUTUBERデビューされたようです。

タイトルは、

「 #フェアレディZ プロトタイプ」に、社長の内田が乗ってみた!

と、固有名詞にハッシュタグを付け、「やってみた系」でまとめ上げた、チャンネル登録者数 18.8万人(2020年10月29日現在)を誇るメーカー公式チャンネルらしからぬ、動画タイトルのお手本とも言えるものです。
日産自動車・社長兼CEOの内田誠氏
日産自動車・社長兼CEOの内田誠さん。Zでのドライブ、楽しそうですね。
専務執行役員・アルフォンソ・アルバイサ氏
専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサさんも楽しそう!

さて、その内容は、9月16日にグローバル披露した「フェアレディZ プロトタイプ」を、社長兼CEOの内田がテストコースで試乗した、というもの。テストコースとは、日産自動車追浜工場脇の GRANDRIVE(グランドライブ)のようですね。専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサさんとフェアレディZ統括責任者の田村宏志さんがアテンド、車両説明をしています。田村さん、いつもどおりフランクでいいですね〜。

フェアレディZ統括責任者・田村宏志さん
フェアレディZ統括責任者の田村宏志さん。新型フェアレディZに満足のご様子。

内田社長は、1966年生まれのようで、私と同じ歳です。うーん、ついに同じ歳の人が自動車メーカーの社長になる年代になったのか、と感慨深い。しかし、ということは、スーパーカー世代ってワケですね。男の子だったら誰もがクルマ大好きだったジェネレーションです。

新型フェアレディZ
リヤからのほうが往年の240Z風に感じます。

さて内田社長は、1993年、日産に入社する前に初めて買ったクルマがZ32フェアレディZだったようです。社会人になって数年のときでしょう。今となってはバブルが弾けた後ということになりますが、まだまだその余韻は濃厚に残ってたと記憶しております。まだ、カッコイイ車に乗っていればモテる、と信じられてた時代でした(←ワタシだけっすか?)。

新型フェアレディZ
「乗っていいですか?」もちろんです!

まあ、初めての経験ってのはクルマに限らず一生その印象に残るもんですから、内田社長はきっとZのことは大好きなことでしょう。それは、車両から降りてきたときの表情からもわかりますね。

個人的にもうひとついいなと思ったのは、乗り込む前にお二人に向かって「乗っていいの?」と尋ねるシーンです。社長といえども、クルマを創る側、エンジニアサイドの人たちへ敬意を払っている様子が見て取れる瞬間です。

どこまでガチで、どこまで演出なのかはわかりませんが、いずれにしても、やっぱクルマってカッコよくて走って楽しいのがいいんだよね、という気持ちを日産は忘れてないよ、というのが伝わる動画でした。

(クリッカー編集長:小林和久)

【関連リンク】
「フェアレディZ プロトタイプ」情報ページ
https://www.thenissannext.com/

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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