■社長がYOUTUBERになった!? 日産フェアレディZ プロトタイプに内田社長が乗ってみたら?
コロナの影響もあるのか、なくてもこうなっていたのか、自動車メディア業界は動画シフトが急速に進みました。媒体社もフリーランスも猫も杓子も、結局iPhoneがイチバンいいんだよ!だの、ジンバルって必要なのか?だの、新車そのものより動画編集のほうに興味津々なんじゃないかってくらい、新車試乗会場は、スマホとGoProと動画の話題が飛び交っているのです。
個人的に20年前には、すでにVHSでビデオ男優としてデビューしていたもんですから、「何を今更みんな慌ててんのさ、オレはゼンゼン焦っちゃいないゼ」と周囲が進化していくのを横目に内心のドキドキを抑え込んでいる今日このごろでしたが、ついに、日産の内田社長もYOUTUBERデビューされたようです。
タイトルは、
「 #フェアレディZ プロトタイプ」に、社長の内田が乗ってみた!
さて、その内容は、9月16日にグローバル披露した「フェアレディZ プロトタイプ」を、社長兼CEOの内田がテストコースで試乗した、というもの。テストコースとは、日産自動車追浜工場脇の GRANDRIVE(グランドライブ)のようですね。専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサさんとフェアレディZ統括責任者の田村宏志さんがアテンド、車両説明をしています。田村さん、いつもどおりフランクでいいですね〜。
内田社長は、1966年生まれのようで、私と同じ歳です。うーん、ついに同じ歳の人が自動車メーカーの社長になる年代になったのか、と感慨深い。しかし、ということは、スーパーカー世代ってワケですね。男の子だったら誰もがクルマ大好きだったジェネレーションです。
さて内田社長は、1993年、日産に入社する前に初めて買ったクルマがZ32フェアレディZだったようです。社会人になって数年のときでしょう。今となってはバブルが弾けた後ということになりますが、まだまだその余韻は濃厚に残ってたと記憶しております。まだ、カッコイイ車に乗っていればモテる、と信じられてた時代でした(←ワタシだけっすか?)。
まあ、初めての経験ってのはクルマに限らず一生その印象に残るもんですから、内田社長はきっとZのことは大好きなことでしょう。それは、車両から降りてきたときの表情からもわかりますね。
個人的にもうひとついいなと思ったのは、乗り込む前にお二人に向かって「乗っていいの?」と尋ねるシーンです。社長といえども、クルマを創る側、エンジニアサイドの人たちへ敬意を払っている様子が見て取れる瞬間です。
どこまでガチで、どこまで演出なのかはわかりませんが、いずれにしても、やっぱクルマってカッコよくて走って楽しいのがいいんだよね、という気持ちを日産は忘れてないよ、というのが伝わる動画でした。
(クリッカー編集長:小林和久)
【関連リンク】
「フェアレディZ プロトタイプ」情報ページ
https://www.thenissannext.com/