■充実装備の特別仕様車「ROADTRIP(ロードトリップ)」を新たに設定
2020年10月14日、プジョーはCセグメントハッチバック308、ステーションワゴンの308 SWに、最新のデジタルヘッドアップインストルメントパネルの採用などのバージョンアップを実施すると発表しました。また、特別仕様車の「ROADTRIP(ロードトリップ)」も同時に設定されました。
現行のプジョー308、308 SWは、2015年10月に日本に導入され、プジョーブランドのイメージとセールスの両輪において中核を担っているそう。
今回の一部改良では、「プジョー i-Cockpit」がさらにアップデートされ、最新のデジタルヘッドアップインストルメントパネルが装備されたのがトピックス。
「プジョー i-Cockpit」は、従来型が指針式だったヘッドアップディスプレイのメーター表示がデジタル表示に変更されています。これにより、これまで以上にさまざまな情報を整理し、表示することが可能になったそう。また、視認性の向上と美しい書体、デザインが採用されています。
このデジタルヘッドアップインストルメントパネルには、通常のメーター表示に加え、アクティブクルーズコントロール作動時により便利なドライブモード、ドライバーの好みに応じた情報の優先順位が付けられるパーソナルモードなども用意されています。
さらに、より精悍でシャープな印象の新デザインアロイホイールが装備されるなど、細部にまで洗練されたデザインや質感が与えられています。
ボディカラーは、NEW 208、NEW SUV 2008で好評だという新色の「ヴァーティゴ・ブルー」が追加設定されています。一方のインテリアには、全車にテップレザー&ファブリックシートが備えられ、「GT BlueHDi」のステアリング、インテリア、シートには、スポーティなレッドステッチが施されます。
パワートレーンは、1.2Lの直列3気筒ガソリンターボ、1.5Lの直列4気筒ディーゼルターボが設定され、8速ATの「EAT8」が組み合わされています。
1.2Lガソリンターボエンジンは、欧州の排ガス規制「EURO6.3」に対応した新バージョンになり、燃費も17.0km/Lから18.8km/L(JC08モード)、15.6km/Lから15.9km/L(WLTCモード)に向上。なお、2.0l BlueHDiエンジンはソフトウエアのマネジメント変更により、従来の17.8km/Lから21.2km/L(JC08モード)に改善されています。
先進安全装備が全車に標準装備されているのもプジョー308/308 SWの美点です。
衝突被害軽減ブレーキの「アクティブセーフティブレーキ(約80km/h以下では停止車両を、約60km/h以下では歩行者も検知)」「アクティブクルーズコントロール(約30〜180km/h)」「レーンキープアシスト」「ディスタンスアラート 」「フロント&バックソナー/ワイドバックアイカメラ」などを用意。
特別仕様車の「ROADTRIP(ロードトリップ)」は、「Allure(アリュール)」がベース。
専用となるアルカンタラ&TEPレザーシートは、鮮やかなサンセットオレンジ&グレーステッチが特徴的で、シート表面のデザインも新タイプになるそう。ステッチはドアトリム、ステアリング、フロアマットなどにも施され、車内のアクセントカラーとして華やかさと質感が増すなど効いています。
ほかにも「ROADTRIP」エンブレムがフロントシート、フロントフェンダー、フロアマットに配され、特別仕様車らしい個性を演出。装備ではさらに、「アクティブブラインドスポットモニターシステム」「パークアシスト」「アロイペダル&フロントステップガード」「オリジナルフロアマット・パノラミックガラスルーフ(SWはオプション)」が採用されています。
カタログモデルの価格帯は、ハッチバックが296万7000円〜344万7000円。ステーションワゴンのSWが322万円〜370万円。
特別仕様車で1.2L直列3気筒ターボを積む「308 ROADTRIP」が308万2000円。1.5Lディーゼルターボを積む「308 ROADTRIP BlueHDi」が329万5000円。ステーションワゴンの「308 SW ROADTRIP」が333万5000円、「308 SW ROADTRIP BlueHDi」が354万8000円です。
ライバルのフォルクスワーゲン・ゴルフの新型(ゴルフ8)は2021年の日本上陸になりそうという状況。走りのよさが魅力のプジョー308が先進的なインテリアになるなど、一部改良を受け、特別仕様車が設定されたことで商品力の向上が図られています。
(塚田勝弘)