■旅や釣り、登山などの趣味から移動販売車にもなる軽トラックキャンパー
トラックキャンパーは、トラックの荷台にシェルを載せて仕立てられたタイプで、近年は軽トラベースがTV番組などで取り上げられ注目を集めています。
トラックキャンパー(トラキャン)といえば、MYSミスティックが有名なビルダーとして知られています。以前お伝えしたように、トヨタ・ハイラックやランドクルーザー79ベースなど、多彩に揃っています。
京都のマックレーがニューモデルとして出展した「dia:LA ERMITA(ディアラ・エルミタ)」は、3タイプを設定。
自作する人向けの「SHELLパッケージ」は、アルミフレームの強固な枠組みにアルミ板を張り付け、隙間に30mmの断熱材が施されています。さらに、エントランスドア、窓、網戸、電気配線、バッテリーも用意されていて、「SHELL(シェル)」だけといっても、ベースとなる部分は施行済み。価格は99万円(税抜き)。
「スタンダードパッケージ」は、「SHELLパッケージ」をベースに、家具セット(ベッド、テーブル、シンク、ベッド下収納)、座席下収納、ファン付ベンチレーター、LED照明を用意。価格は129万円(税抜き)。
「LIMITEDパッケージ」は、「スタンダードパッケージ」に、バンクベッドや窓用エアコンなどを加えた仕様。具体的には、ハイアール製ウインドウエアコン、バンクベッド、丸型アクリル窓、自立脚4本セット(軽トラの荷台からシェルを外す時に使用)、TVアンテナ&室内アンテナコンセント、天井付収納庫が装備されています。価格は159万円(展示車)。
なお、軽トラックキャンパーの乗車定員は2名で、シェルは軽トラの荷台に載せて移動できる「荷物扱いの積載物」になり、シェル部分に人を乗せたままの走行はできません。なお、就寝人数は4名が目安となっています。シェルを外せば普段使いの軽トラとして仕事などに使え、休日はシェルを載せて旅に出かけるといった使い方ができます。
そのほか、手すりやサイドオーニング、FFヒーター、外部充電器、インバーター、発電機、走行充電システムなどをオプションで設定。また、移動販売車などのベースとしてニーズにも応えてくれるそう。
展示車のベースは、ダイハツ・ハイゼットトラック(参考)で、サイズは全長3395×全幅1475×全高2610mm。価格は税込み174万9000円(税抜き159万円)。軽トラはジャンボ車(ノーマル車)、標準ルーフ、ハイルーフに積載可能です。いずれも軽トラックの車両価格は含まれていません。
(文/写真 塚田勝弘)
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