KEIHIN REAL RACINGが独走で今季2勝目を獲得!【SUPER GT 2020】

●シーズン折返しで2勝、ランキングトップに浮上

残暑の残る9月13日、栃木県のツインリンクもてぎではスーパーGT2020シーズンの4戦目となる「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」が開催されました。

全8戦の折返しとなるこの第4戦までは、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から無観客での開催となっており、この週末も前3戦同様マシンのエンジン音とタイヤ交換のインパクトレンチやエアジャッキの作動音だけがサーキットに響き渡るなかでのレースとなりました。

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GT500決勝レーススタート!

前日同様厚い雲に覆われ、今にも雨が降り出しそうな空の下、13時ちょうどにセーフティカー先導でのフォーメーションラップからローリングスタートで決勝レースの火蓋が切られます。

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後続を引き離すトップグループ

GT500クラスでは大きな混乱はなかったものの、5番手スタートの#64 Modulo NSX-GT伊沢拓也選手が、まだタイヤの温まりきっていない#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraを2コーナーで、そして#8 ARTA NSX-GTを5コーナーでオーバーテイク、1周目で3番手までジャンプアップします。

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トップにたった17号車と38号車

フロントローからスタートした2台、#38 ZENT GR Supra立川祐路選手と#17 KEIHIN NSX-GTベルトラン・バゲット選手は後続を引き離しながらテール・トゥ・ノーズのバトルを展開。

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武藤英紀選手

GT300をかわしながら迎えた8周目のヘアピンで、バゲット選手が立川選手をアウト側から技ありのオーバーテイク!立川選手もその後のダウンヒルストレート、90°コーナーとサイド・バイ・サイドでポジションを取り戻そうと粘りますが、ペースの勝る17号車に先行を許してしまいます。

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Red Bullカラーの16号車が3位にポジションアップ

そのまま17号車が後続を引き離すかと思われた10周目、V字コーナーでGT500とGT300のマシンによるクラッシュが発生、セーフティカー(SC)が導入されます。15周目にSCランが解除されると、トップの17号車はSC前のペースそのままに2位以下とのギャップを築いていきます。

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独走でトップを走る17号車

その後ろではペースのあがらない64号車を#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀選手がオーバーテイクし、表彰台圏内まで上がってきます。

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17号車を追う38号車

レースも1/3が経過しピットウィンドウが開くとGT500各車がピットイン。ドライバー交代と給油・タイヤ交換を行います。トップを独走していた17号車と3位の16号車は26周目にルーティンピットを消化して戦線に復帰。

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2度目のセーフティカー導入

そして38号車もその翌周にピットイン、17号車の前でコースインしますが、アウトラップでタイヤが温まっていないため再び17号車に先行を許してしまいます。

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トップチェッカーを受ける17号車

17号車塚越広大選手以下上位3台はそれぞれ単独走行となり、このままチェッカーかと思われた終盤46周目、トラックに脱落したパーツの撤去のために2度目のSCが導入されます。それまでのギャップがリセットされ、51周目、残り12周でリスタートされても17号車の速さは変わらず、63周を走りきった17号車がトップチェッカー!

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表彰台を獲得した#38、#17、#16の3チームのドライバーたち

今シーズン第2戦に続いて2勝目をHONDAのホームコースで獲得しました。2位には38号車石浦宏明選手、3位には16号車のルーキー笹原右京選手が入る結果となりました。

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ドライバーズランキングも首位になった2人のドライバー

この結果を受けて17号車は、この第4戦11位でノーポイントとなった#36 au TOM’S GR Supraを4ポイント上回り、シーズン折返しでドライバーズランキングトップに躍り出ました。

次戦第5戦は3週間後の10月2〜3日、第2戦で17号車が優勝した富士スピードウェイに舞台を移して開催されます。Class 1規定初年度となる今シーズン、果たしてどのマシン、どのチームがチャンピオンを獲得するのか、後半戦も目が離せません!

(写真:吉見幸夫、H@ty 文:H@ty)