■セダンのパフォーマンスを損なうことなく、実用性を高めたクロスオーバー
ポルシェの4ドアEVスポーツ「タイカン」に設定される派生モデル「タイカン クロスツーリスモ」市販型が、ニュルで高速テストを開始しました。
クロスツーリスモは、基本的にはタイカンのワゴンボディバージョンであり、セダンのパフォーマンスを損なうことなく、実用性を求める顧客のために提供される洗練されたモデルとなります。
捉えた最新のプロトタイプは、ポルシェのアイデンティティとも言える4ポイントLEDを備え、タイカンと同じフロントマスクがみてとれます。しかし、テールライトとDピラー周辺はカモフラージュされており、デザインの差別化が行われる可能性もありそうです。
キャビン内では、タイカン同様の音声コマンドを備える10.9インチのインフォテイメントシステムを装備、助手席のディスプレイはオプションとなります。
パワートレインは、「4S」「ターボ」「ターボS」が予想されており、時期をずらして登場するはずです。その最高出力は、4Sが571ps、ターボは680ps、ハイエンドのターボSでは761psのオーバーブーストを発生させます。
また、0-100km/h加速はそれぞれ4.0秒、3.2秒、2.8秒のパフォーマンスなどタイカンと同レベルが予想されます。
充電は通常のEVの400Vではなく、800Vのシステム電圧を備えており、約5分で最大100kmの航続に必要な電力を充電できます。1回の充電での航続は、4Sが最大464km、ターボSが最大412km、ターボが450km(WLTPに準拠)となりそうです。
タイカン・クロスツーリスモのデビューは2020年内と予想されています。
(APOLLO)