■デュアルスクリーンのデジタルコックピットとダッシュボードのミニマルデザインが発覚
キアは現在、EVラインナップを拡大中ですが、最小モデルとなる「EV3」市販型プロトタイプを初めて捉えるとともに、その内部を激写しました。
EV3は、欧州Bセグメントの新型クロスオーバーSUVで、欧州や北米への導入も計画されているモデルです。
スウェーデン北部で捉えた2台のプロトタイプは、ベイビー「EV9」の出で立ちで、縦に配置されたLEDデイタイムランニングライトなど、2023年に公開されたコンセプトモデルにかなり近いようです。カモフラージュは厳重ですが、その下にはすべて市販型コンポーネントが装備されている可能性が高いです。
キャビン内では、デュアルスクリーンのデジタルコクピットとダッシュボードのミニマルなデザインが明らかになりました。ギアボックスセレクターはEV9と同様にステアリングコラムに取り付けられています。
また、インフォテインメントディスプレイの下に多数のショートカット、エアコン用のトグルスイッチ、「フローティング」センターコンソール上のその他のボタンも確認できます。またコンセプトモデルでは、キノコの根を培養して作られる菌糸が使われており、量産型で採用されるか注目されます。
市販型では、「E-GMP」プラットフォームを採用。ただし、コストを抑えるために、より上位のモデルにある、より高価な800Vアーキテクチャの代わりに、400V技術を搭載する可能性があります。
おそらくエントリーグレードでは、シングルの電気モーターと58kWhのバッテリーパックを搭載すると思われます。また同社はEVラインナップ全体にGTトリムを提供することを公式に認めているため、よりホットなバージョンが登場することもわかっています。
EV3は、米国でエントリーモデルとして登場しますが、ヨーロッパではこの役割を、今後登場予定の「EV2」が担うことになるでしょう。注目価格は3万ドル(約450万円)からと、コスパにも期待できそうです。