■DLRとインジケーターとして機能するLEDスリーポインテッドスター採用
メルセデス・ベンツのフラッグシップEVサルーン、「EQSセダン」改良型プロトタイプをカメラが捉えました。
EQSは、EV専用プラットフォームを採用したメルセデス・ベンツ初のモデルとして2021年に発売、これが初の大幅改良となります。EVは開発が急加速で進んでおり、改良型でも大きな進化がみられそうです。
プロトタイプのフロントエンドでは、LEDデイタイムランニングライトとインジケーターとして機能する2つのスリーポインテッドスターLEDを搭載。フロント中央には、拡張された自動運転機能のアプリケーションをサポートする、より大きなレーダー開口部が備わっているように見えるほか、バンパーもアップデートされます。
2台のプロトタイプには、異なるコクピットが見られました。どちらもカバーがかけられていますが、1つは独立したデジタルインストルメントクラスターを搭載、もう1つにはハイパースクリーンが配置されていることがわかります。レイアウトに大きな進化はないと思われますが、EQC次期型やCクラス新型で見られたステアリングホイールを装備、ディスプレイが刷新されるほか、ソフトウェアがアップデートされることは確実視されます。
噂によると、メルセデスは2025年からEQSおよびEQEのシステム電圧を400ボルトから800ボルトにアップグレードし、200kWを超える充電に対応するといいます。これは「EVA2」プラットフォームのメジャーアップグレードの一部であり、「EVA2M」と呼ばれるものです。
さらにモーターは現在のヴァレオ製から、メルセデス・ベンツが自社開発した「eATS 2.0ドライブ」に置き換えられます。また、EVA2Mでは、新しい 「SiC」パワーエレクトロニクスと、新しいタイプのバッテリーセルを採用。SiCパワーエレクトロニクスだけでも熱損失を抑えることで、航続距離が5%増加するといいます。
大きな進化を見せるEQSセダン改良型のワールドプレミアは2025年で、近い内にEQS SUVプロトタイプもみられるはずです。