■ジープ「グラディエーター」に似たボクシースタイル採用
起亜自動車が現在開発を進める新型ピックアップトラック「タスマン」市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
ヨーロッパでテスト中のこのプロトタイプは、起亜自動車が現在開発中とみられる2台のピックアップトラックのうちの1台で、おそらく「タスマン」と名付けられ、ボディオンフレームプラットフォームをベースとしています。
豪雪のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、フォード「レンジャー」をベンチマークとしてテストされていましたが、よく見ると最強ブランド「ラプター」です。ラプターはオーストラリアと米国で最高出力392psと405psを誇っているモデルです。
いずれにしても、フォード「レンジャー」シリーズは、最近マイナーチェンジされたばかりの人気「ハイラックス」と並んで、熾烈な競争の中型ピックアップトラックセグメントにおける、起亜自動車の主なターゲットのひとつであることは間違いありません。
捉えたプロトタイプは、かなり偽装が多くディテールは不明です。しかし、トラックが非常にボクシーな外観になることは明らかです。真っ直ぐなボンネットと垂直のフロントエンドを備えているように見えるだけでなく、ホイールアーチ、サイドミラー、車内も非常に角張っており、ジープ「グラディエーター」に似た雰囲気を与えています。
後部は意外と小さく見え、リアバンパーサイドにはステップを追加、利便性が高められています。
フロントエンドをよく見ると、アップデートされたソレントやEV9のものに似ているように見える垂直LEDデイタイムランニングライトを装備、リアクォーターウインドウのキックアップデザインもEV9に似ています。
起亜オーストラリアは以前、タスマンが自社市場にディーゼルパワートレインを搭載することを認めています。おそらく2.2リットルCRDi直列4気筒ターボチャージャーディーゼルを搭載、最高出力は175ps~200psを発揮しますが、よりパワフルなグレードも期待できるでしょう。
また、米国ではフルエレクトリックバージョンも設定、EV版では「E-GMP」プラットフォームが採用されるでしょう。
タスマンのワールドプレミアは、2024年後半と予想、世界市場への導入が噂されています。