ハイエースなど商用バンベースの新型キャンピングカー「サニーバン」登場。車両持ち込みなら納車が最短1ヵ月で約195万円〜

■新車や中古車も可。リーズナブルな価格を実現

アウトドアブームに後押しされるように、キャンピングカー人気も依然続いています。特に、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」など、商用バンのワンボックスカーをベースとするモデルは、広い荷室を活かした快適装備などが魅力。

アースカラーを基調にした室内
アースカラーを基調にした室内

一方で、新車で買うと600万円から1000万円を超えるモデルも多く、かなり高価。また、納期が1年以上待ちだったりして、欲しくてもなかなか手が出せないユーザーも多いと聞きます。

そんな商用バンの新型キャンピングカー「サニーバン(SAny.VAN)」は、リーズナブルな価格と短い納期を実現していることが大きな特徴です。

キャンピングカーや車中泊スポットのシェアリングサービスを手掛けるカーステイ(Carstay)がリリースするこのモデルは、新車だけでなく、中古車をベースにしてもOK。

加えて車両持ち込みも可能なことで、約195万円から購入が可能で、納期も最短1ヵ月を実現していることが注目です。

●車中泊の装備をミニマルに設定

カーステイが展開するキャンピングカー製造ブランド「SAny.(サニー)」、ここからリリースされた新型キャンピングカーが「サニーバン」です。

シンクとキャビネットも装備
シンクとキャビネットも装備

主な特徴は、まず、装備を必要最低限にすることで、比較的安価な価格設定にしていること。もちろん、装備には、デスク、キッチン、ベッドなど、車中泊に必要なものはすべて標準装備。これにより、初心者にも使いやすく、気軽にバンライフを始められる仕様となっています。

特に内装には、地球の大地や植物など自然を彷彿とさせるアースカラーを基調としていることがポイントです。

木の温もりを感じられるウッドシーリングと、落ち着きのあるクッションフロアなどを採用。また、家具には、耐久性の高いロシアンバーチと、重厚感があり美しい木目のオーク無垢天板を使用し、リアルな木の質感を楽しむことができます。

家具には耐久性の高いロシアンバーチなどを使用
家具には耐久性の高いロシアンバーチなどを使用

室内後方の左側には、10Lのタンクを装備したシンクと、ポータブル電源の入ったキャビネットを配置します。しかも、簡単な調理ができるイワタニ製カセットコンロ付き。キャビネットは、パソコンなどを置けるディスク代わりにもできることで、ワーケーションなどにも利用できます。

さらに常設のベッドは、簡単に1人用から2人用に変更することも可能。サイズは1人用で750mm×1800mm×350mm、2人用に展開すると1060mm×1800mm×350mmとなります。また、1人用のベッドはソファにも使え、仕事などでデスクを使用するときの椅子にすることもできます。さらに、ベッド下にはキャンプグッズなどが入れられる収納スペースも確保し、積載性も抜群です。

●ハイエースDXの全サイズに対応

サニーバンは、対応車種が広いことも注目。たとえば、ハイエースであればDXグレードの全サイズに対応。ナロー標準ルーフ、ナローハイルーフ、スーパーロングのいずれにも架装でき、4ドア/5ドアのどちらにも対応できます。

壁紙は3種類のカラーから選ぶことが可能
壁紙は3種類のカラーから選ぶことが可能

ベース車価格を抑えられる中古車をベースにすることもできます。ハイエースの先代100系のDXグレード、日産のキャラバンも旧型E24系〜E25系のDX、さらにマツダの旧ボンゴブローニイバンなどに対応しています。

加えて前述の通り、車両の持ち込みも可能。すでに、ハイエースなどの商用バンに乗っているユーザーでも、愛車をキャンピングカー仕様にすることができます。

なお、車種によって多少異なりますが、いずれの場合も、乗車定員4〜6名、就寝可能人数で大人2名+子ども1名を確保。車中泊を楽しめるキャンピングカーとして、キャンプなどのアウトドア・レジャーに使えます。

常設ベッドはソファとしても使える
常設ベッドはソファとしても使える

しかも、価格(税込)は、ハイエースの場合で、新車(新車手配+架装費)が445万4000円〜、中古車(中古車手配+架装費)では280万8000円〜(いずれも8ナンバー登録の諸費用別)。車両持ち込み(架装費のみ)なら、標準の架装装備で195万8000円〜と、かなりリーズナブルです。

また、納期も、新車で8ナンバー登録含めて最短3ヵ月、中古車で2ヵ月、持ち込み車両で最短1ヵ月(車種によって異なる)。前述の通り、一般的に新車のキャンピングカーの納車には1年〜2年以上かかるといわれていますから、かなり早期に入手できることも魅力です。

サニーバンには、ほかにも、サブバッテリーシステム、コンセントやシガーソケットの追加、FFヒーター、ソーラーパネル、ルーフベント(換気扇)、冷蔵庫などの追加オプションも設定し、ユーザーの使い方やニーズに応じたさまざまな装備を用意。

コンセントなどの追加オプションも設定
コンセントなどの追加オプションも設定

2024年2月15日より、カーステイのキャンピングカー製造拠点「モビラボ(Mobi Lab.)」(神奈川県横浜市)で、受注生産および販売を開始しています。

(文:平塚 直樹

【関連リンク】

カーステイ
https://carstay.jp/ja/

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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