■「マニュアルの時代はもう終わった。その売上高が開発コストに見合っていない」
BWMの取締役会メンバーであるフランク・ウェバー氏は、販売台数を見ればマニュアルトランスミッションを開発する意味がなくなったと語ったようです。
2024年1月には、最高財務責任者、ウォルター・メルトル氏が、少なくとも現行世代の自動車については、今後数年間はM2、M3、およびM4がマニュアルギアボックスを提供し続けることを決定したことを発表していました。
自動車業界の幹部らは何年も前から、スティックシフトの時代は終わりに近づいており、市場にはまだかなりの数のオプションがあるものの、その数は減少しつつあると述べてきました。
BMWは高級セグメントで最後の抵抗者であり、メルセデス・ベンツとアウディの両社がマニュアルを廃止する一方で、M2、M3、M4、そして最近ではZ4 M40iの購入者にマニュアルギアを提供し続けていますが、ついにその終焉を視野に入れる時が来たということでしょう。
ウェバー氏は、イタリアの「Quattroruote」誌のインタビューにて、「マニュアルの時代はもう終わった。その売上高が開発コストに見合っていない」と指摘したようです。
さらに同氏は、BMWがすべてのマニュアルオプションを廃止する正確な日付は明らかにしませんでしたが、間もなく廃止される可能性があり、「マニュアルのMモデルが欲しいなら、今すぐ購入する必要がある」と付け加えたことからも、それほど遠い未来ではないことは明らかです。
同社では、6速マニュアルトランスミッションのオプションを備えた、2025年型「Z4 M40i」を発表したばかりです。これが最後のマニュアルになるとは思いませんが、2024年内に登場予定の多くのMモデルが「最後」となる可能性はありそうです。