■スマートフォンとの連携機能も追加
ホンダは、軽量コンパクトな399cc・直列2気筒エンジンを搭載するフルカウルのロードスポーツ「CBR400R」のマイナーチェンジを発表しました。
新型のCBR400Rは、新形状のカウル、ヘッドライト、テールランプを採用し、外観を一新。また、独自のトラクションコントロールシステム「HSTC(Hondaセレクタブル トルク コントロール)」を追加するほか、メーターに5インチフルカラーTFTディスプレイを新採用するなどのアップデートを実施。2024年3月21日に発売されます。
●価格は86万3500円
1980年代に一斉を風靡したレーサーレプリカの先駆け的マシンで、当時クラス最高の59psを発揮した4気筒エンジン搭載のNC23型(1986年〜1988年販売)と同じモデル名を持つのがCBR400Rです。
往年の名車が持つ伝説を継承しつつ、エンジンには399cc・直列2気筒を採用。最高出力46psを発揮するパワーユニットは、日常移動で多用する低・中回転域ではトルクフルで力強く、高回転域ではパワフルかつスムーズに吹け上がる出力特性を実現。誰にでも扱いやすい乗り味も両立したスポーツバイクです。
新型モデルでは、まず、外観デザインを刷新。「モダン・レーシング・アート(Modern Racing Art)」を開発コンセプトに、カウル類やヘッドライト、テールランプの形状を変更することで、よりスピード感あふれるフォルムに変貌しています。
また、左右のミドルカウルには、内側にウイングレットとスリットを配置したダクトを新設。レースシーンからのフィードバックによる高度なエアマネジメントを実現すると共に、1000ccスーパースポーツ「CBR1000RR-R」を彷彿とさせるレーシーなフロントフェイスに貢献します。
電子制御では独自のHSTCも追加。HSTCとは、前後輪の速度差から算出された値に基づき、燃料噴射量調整によるエンジントルクの最適化を行うシステム、いわゆるトラクションコントロールのこと。
これにより、加速時の後輪スリップ制御はもちろん、雨天時などで路面がスリップしやすい状況下でも、高い安心感を提供します。
さらに、メーターには、豊富な情報を見やすく表示できる5インチフルカラーTFTディスプレイを新採用したほか、スマートフォンとの連携機能「ホンダロードシンク(Honda Roadsync)」も標準装備。ハンドルスイッチや別売りヘッドセットでの音声入力により、音楽再生や通話といったスマホに入れたアプリの操作も可能となっています。
車体色は、レーシングイメージあふれるグラフィックデザインを採用した「グランプリレッド」と、シンプルでシャープなスタイリングを強調する「マットバリスティックブラックメタリック」の全2色を設定。
価格(税込)は、86万3500円で、前述の通り2024年3月21日に発売される予定です。
(文:平塚 直樹)