■ピラーはフロントガラスや、サイドウインドウに隠れる斬新なデザインに
かつて存在したスウェーデンのカーメーカー「SAAB」(サーブ)の名が復活するという噂を入手、早速予想CGが制作されました。
サーブは1947年に、航空機会社から独立して設立された自動車メーカーです。
2000年にはGMの完全子会社に、2012年にはナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)社に買収され、2023年にはカナダの新興企業「EVエレクトラ」に売却、現在に至っています。
EVエレクトラは、サーブ出身のエンジニアが開発した「エミリーGT」を発表していますが、今度は「SAAB」ブランドを復活させ、第1弾に電動クロスオーバーSUVを計画している可能性があるといいます。
プロデザイナーのグリモー・ジェルベックス氏が提供してくれた予想CGは、過去のサーブモデルとの共通点はほとんどありませんが、ミニマルな形状やシンプルなラインなどにブランドの特徴的な要素が組み込まれているといっていいでしょう。
EVのためフロントグリルは完全に密閉され、代わりにボディ同色のパネルを備え、大きな「SAAB」のロゴを配置しています。両サイドにはスリムなLEDヘッドライトを装備、下部バンパーには黒いストリップを備えています。
側面では、従来のサイドミラーの代わりに小型のバックカメラを搭載、ピラーはフロントガラスや、サイドウインドウに隠れて、非常に斬新かつ繊細なデザインとなっています。
リアエンドにも注目です。非常にコンパクトなリアウインドウを備え、バンパー上部にはラウンドしたボディの輪郭をなぞるように配置されたLEDテールライトが確認できます。また、その下部中央にはサードランプが光っています。
パワートレインは、エミリーGTと共有。ミドルレンジの140kWh、トップレンジの175kWh大容量バッテリーを提供し、最大航続距離は1000kmと予想されます。トップレンジでは、トリプルモーターを積み、最高出力800ps程度と噂されています。
果たしてSAABは新興企業の手によって復活するのでしょうか、注目されます。