アウディの新型電動SUV「Q6 e-tron」量産型、2024年6月後半の正式発表前にスクープショット!

■最高出力490ps、60マイル(96km/h)に4.5秒で達する「SQ6」も設定へ

アウディは新型の電動SUV「Q6 e-tron」の概要を2023年9月の「IAAモビリティ2023」にて発表、2024年第1四半期末に正式発表される予定ですが、それを待たずに量産型プロトタイプをカメラが捉えました。

アウディ Q6 e-tron 市販型プロトタイプ スパイショット
アウディ Q6 e-tron 市販型プロトタイプ スパイショット

ほぼフルヌード状態で捉えたプロトタイプは、完全に密閉されたグリルの両側に、分割されたヘッドライトユニットと、大きなエアインテークが配置されていることがわかります。ヘッドライトは、顧客が8つのデジタルライトシグネチャから選択して、好みのLEDデイタイムランニングライトのグラフィックを表示できる斬新なシステムが採用されます。

アウディ Q6 e-tron 市販型プロトタイプ スパイショット
アウディ Q6 e-tron 市販型プロトタイプ スパイショット

側面では、流行のフラッシュマウントドアハンドルは採用されていないことがわかるほか、柔らかな曲線と、筋肉質なキャラクターラインが見てとれます。また上向きに広がるベルトライン、傾斜したルーフも確認できます。

後部ではスポーティなテールライトがストリップバーで接続され、ルーフスポイラーには、第2世代のデジタルOLEDテールライトが装備されています。

內部には、11.9インチの「アウディバーチャルコックピット」と呼ばれるデジタルインストルメントクラスターと、Android Automotiveを搭載した14.5インチのインフォテインメントシステムが搭載されるほか、10.9インチの助手席ディスプレイもオプションで提供されます。また22スピーカーのBang & Olufsenプレミアムオーディオシステムを採用。ダッシュボード上部を包み込み、方向指示器や充電状態などの情報を視覚化するインタラクションライトバーも装備します。

そのほかの注目では、ドライバーの前方最大656フィート(200m)の距離に浮かんで見えるように表示される拡張現実ヘッドアップディスプレイで、周囲の環境と一体化して情報を表示します。

6月にも正式発表される量産型は、ポルシェと共同開発された「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」(PPE) を採用。「マカンEV」と共有するため、兄弟モデルとなります。

どちらも100kWhのバッテリーパックと270kWのDC急速充電機能を搭載する予定で、30分以内に10~80%の充電が可能となります。またこのバッテリーは、最高出力380ps(280kW)のパワーを生み出すデュアルモーター全輪駆動システムに電力を供給、WLTP航続距離は373マイル(600km)と伝えられています。さらなるパフォーマンスを求める顧客には、最高出力490ps(360kW)を発揮、60マイル(96km/h)に4.5秒で達する「SQ6」も期待されています。

アウディは2023年に前年比50.6%増の17万8000台を販売し絶好調ですが、その流れをさらに加速させる、重要な役割を担う次世代電動SUVがいよいよ正式発表を迎えます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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