■グリル内にはチェーンスタイルのパターン
アウディのミッドサイズ・クロスオーバーSUV「Q5」次期型プロトタイプをカメラが捉えました。
初代Q5は、Q7に次ぐブランド第2のSUVとして2008年にデビュー。現行型となる第2世代は2017年から販売されており、これが6年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
スウェーデン北部の山中で捉えたプロトタイプは、ディテール隠ししていた偽装がかなり削がれ、最終デザインが見えてきています。
フロントエンドでは、エンブレムとナンバーを直線で囲む伝統の「シングルフレームグリル」が復活、ワイド化されています。その内部には、特定のグレードに採用されると思われる新らしいチェーンスタイルのグリルパターンが見てとれ、最近フェイスリフトされたアウディQ8と比較しても大きく見えます。
ヘッドライトは、シャープでスリムに新設計され、スプリットヘッドライトは採用されてないこともわかります。またバンパー両端にはエアカーテンを配置、現行型よりアグレッシブなフロントマスクに仕上がっています。
側面は現在から大きく逸脱はしていませんが、リアショルダーは以前より強調されているように見えるほか、LEDテールライトの新グラフィックが初めて露出しています。
キャビン内では、ダッシュボードから突き出た小型のデジタルインストルメントクラスターや、かなり大型の自立式インフォテインメントディスプレイを装備しています。新世代では、接続性、安全性、快適性の面で最新の機能を備えたテクノロジーが強化されると考えて間違いないでしょう。
次期型では、MLBアーキテクチャの改良版を採用し、現行A4に代わる予定の、新生「A5」セダン、およびツーリングモデルと共有されます。同じことはパワートレインのラインナップにも当てはまり、パフォーマンスを重視したSQ5を筆頭に、より効率的なマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドユニットに焦点を当てることが予想されています。
Q5次期型のワールドプレミアは、2024年内と予想されます。アウディは2026年以降は電気自動車のみを発売することを認めていることからも、第3世代となる新型Q5は、同ブランドにとって、内燃機関を搭載した最後のモデルとなるはずです。