オペル「グランドランド」が6年振りの世代交代へ。日本でも販売中のプジョー3008のドイツ版に

■最上位モデルはデュアルモーターで320psを発揮

オペルのクロスオーバーSUV「グランドランド」次期型をカメラが捉えました。

オペル グランドランド 次期型プロトタイプ スパイショット
オペル グランドランド 次期型プロトタイプ スパイショット

欧州Cセグメントとなるグランドランドは、2018年に発売。2021年の大幅改良を機に車名が「グランドランドX」から変更され、現在に至っています。

次期型では、ステランティスグループの「STLAミディアムプラットフォーム」を採用、実質的にプジョー「3008」のドイツ版となります。

オペル グランドランド 次期型プロトタイプ スパイショット
オペル グランドランド 次期型プロトタイプ スパイショット

豪雪のスカンジナビア山中で捉えた2台のプロトタイプですが、1台はフロントグリルが完全にクローズされており、後部に排気口が見られないため、フルエレクトリックモデルと思われます。またもう1台はフロントグリルにインテークを備えており、内燃機関モデルの可能性があります。

オペル グランドランド 次期型プロトタイプ スパイショット
オペル グランドランド 次期型プロトタイプ スパイショット

グランドランド初となるEV版は、プジョー「e-3008」とパワートレインを共有すると思われ、シングルモーターを積む前輪駆動モデルで、最高出力は210psを発揮。73kWhのバッテリーにより、1回のフル充電で最大326マイル(525km)が走行可能です。

一方上位グレードでは、98kWhバッテリーパックを積み、最高出力230psを発揮、最大435マイル(700km)を走ります。そしてハイエンドモデルでは、デュアルモーターを搭載し、最高出力320psを発揮、全輪駆動モデルで、1回の充電では、エントリーグレードと同様の最大525kmの航続距離となります。

同ブランドは、2028年までに完全電気自動車になると言っていますが、前述の通り、グランドランドには少なくとも当初は内燃機関も搭載されるのではないかと思われます。

STLAプラットフォームはハイブリッドとEVの両方のパワートレインに対応でき、プジョーではe-3008と並行して販売される内燃機関3008には、新開発の1.2リッターマイルドハイブリッドエンジンが搭載されるため、オペルにも同エンジンが供給されると予想されます。

また、現行モデル同様にプラグインハイブリッドも設定される見込みです。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる