目次
■来場者が選んだカスタムカーの各部門ベスト3
東京オートサロン2024の会期中に行われたアンケートでお気に入りのカスタムカーを選んで投票する東京国際カスタムカーコンテスト2024。8部門から最優秀賞1台、優秀賞2台が選ばれ、最終日(1月14日)にイベントステージにて授賞式が行われました。
そんな各部門の受賞車を実際に見てきましたので、紹介していきましょう。
●コンセプトカー部門 最優秀賞:TOYOTA Gazoo Racing「LBX MORIZO RR CONCEPT」
トヨタ自動車の会長となった豊田章男さんのガレージにある保有車を展示した、TOYOTA Gazoo Racingブース。新型センチュリーやスズキ ジムニーなども並ぶ中にあった見慣れぬ一台が、「LBX MORIZO RR CONCEPT」です。
ヤリスのエンジンやハイブリッドシステム・駆動系を使うノーマルのLBXに対して、LBX MORIZO RR CONCEPTはGRヤリスの1.6リッターの3気筒ターボエンジンと4輪駆動システム「GR-FOUR」を搭載。
エンジンスペックは東京オートサロン2024で発表された、進化型GRヤリスと同等の304ps。
また、変速機もレクサスらしくオートマチックとなりますが、2023年のスーパー耐久シリーズやWRCラリージャパンに出場して総仕上げを行った8段ATのGR-DATを搭載。
つまり、GRヤリス GR-DAT仕様をLBXに突っ込んだ、スポーツ志向の強い車ということです。
●コンセプトカー部門 優秀賞:エッチ・ケー・エス「HKS e-HIACE “Multi Energy” Concept」
HKSブースにあったハイエース。実はプラグインハイブリッド化という、とんでもないチューニングが施されていました。
元々ハイブリッドの設定が無いハイエースですが、HKSではそのハイエースの変速機周りにモーターを取り付け、シリーズハイブリッド化します。そして、広大な床下に充電池を搭載し、プラグインハイブリッドとしてEV走行を可能にしているところがポイント。
つまり、エンジンは発電機となり、家庭用電源や急速充電器の他に、走行中にバッテリーが切れればエンジンでも発電してバッテリーに充電し電気モーターで駆動するのです。
ハイブリッドシステムの発電機となるエンジンですが、そのエンジンもカーボンニュートラル燃料やe-Fuelに対応できるように設定することも可能。展示車ではガソリンタンクの他に、CNGタンクも装着し、マルチ燃料対応としています。
エンジンチューンはHKSのお家芸ですから、将来的には水素燃焼にも対応したエンジンを搭載できるようにするというお話もあります。
●コンセプトカー部門 優秀賞:スズキ株式会社「スーパーキャリイ マウンテントレイル」
最近、隆盛著しいエクストリームスポーツであるフリークライミングのためにデザインされた車で、ベースはスズキ・キャリーです。
フリークライミングとは、素手で断崖絶壁を登るスポーツですが、そのフィールドへ到達するための、けもの道のような場所を走破するために、あらゆる部分が作られています。
万が一の横転にもボディへの影響が軽減されるアウタータイプのロールバーや、大きめの石を乗り越えるときにアンダーヒットを防ぐアンダーカバーなどが装着され、ワイルド感が高まるとともに、フロントウインドウ以外のガラス窓を取っ払い、自然との一体感を強調するなど、エクストリームスポーツの相棒として活用できる仕様となっています。
●カスタムカーグランプリ投票中
各部門の最優秀賞受賞車を対象にカスタムカーグランプリの投票が行われています。コンセプトカー部門での投票対象車はLBX MORIZO RR CONCEPTとなります。
お気に入りのカスタムカーを見つけたら投票サイトからぜひ投票をお願いいたします。投票期間は1月21日(日) 24:00まで。カスタムカーグランプリ投票ページで投票が出来ます。
(写真・文:松永 和浩)
【関連リンク】
カスタムカーグランプリ投票ページ
https://www.tokyoautosalon.jp/2024/contest/customcar_vote.php