■最高出力は603ps以上、最大トルク1,000Nm
現在、開発終盤と見られるポルシェ「マカン」次期型EVの最新プロトタイプが公式リークされると同時に、そのスペックが一部発表されました。
これまでプロトタイプは、厳冬のスカンジナビアから灼熱のデスバレーまで、最大摂氏90度の温度差の中、開発テストが行われています。
公開されたティザービデオでは、マカンEVの性能を絶対的なものにするために、210万マイル(350万km)という途方もない距離を走り抜けたことが明らかになりました
これまでマカンEVは、アウディと共同開発した「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用する最初のポルシェとなることがわかっていましたが、今回確認できたのは、100kWhのバッテリーを積み、1回の充電で310マイル(500km)以上の航続距離走行距離が可能な動力パフォーマンスや、最高出力603ps以上・最大トルク1,000Nmという「911 GT3 RS」以上のパワーを備えていることです。
これらの数値を出すため、風洞試験で数え切れないほどの時間を費やし、ボディラインやアクティブなエアロダイナミクス、さらにはホイールさえも最適化してきたといいます。この結果、テスラ「モデル S」のCD値に近い0.25という数値が得られ、CD値0.35の現行マカンよりも大幅に改善されたといいます。
さらに、800Vアーキテクチャにより最大出力270kWで充電でき、わずか10分で10%から80%の充電が可能なほか、4分で62 マイル(100km)の航続距離を回復できる仕様とのことです。