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●WRXシリーズでは久々のSTIコンプリートカー「WRX S4 STI Soprt#」
■ステアリング応答性を高める前後異形ホイールはBBS製19インチ
東京オートサロン2024の会場でアンヴェールされた、SUBARUのSTI Sport♯シリーズは、第3弾となる「WRX S4 STI Sport♯(シャープ)」。
WRXシリーズでは久々のSTIコンプリートカーとして、早くも注目が集まっています。
トピックは、何といっても前後で異なる形状となるSTI製フレキシブルパフォーマンスホイールですが、このホイールはBBS製の19インチ鍛造ホイールで、ステアリング操舵時の応答性を高めるまったく新しいアイテムです。
接地面積を最適化したSTI独自のテクノロジーを注いだホイールには、ミシュラン製パイロットスポーツ5というハイパフォーマンスタイヤを組み合わせ、ホイールの持つ性能を最大限に発揮しつつも、上質な走りも両立する高性能タイヤが装着されています。
ホイールサイズは19×8.5J、タイヤサイズは245/35R19となっています。美しく輝くブラックハイラスターのホイールには”FRONT”と”REAR”の刻印が入り、タイヤ交換時などに間違えてしまう心配もありません。
●WRX S4ではコンプリートカーにのみ装着される「フレキシブルタワーバー」
ほかにも気になるアイテムといえば、フレキシブルドロータワーバー。
こちらは左右のストラットの突き上げを吸収しつつ、横方向の剛性をアップする「フレキシブルタワーバー」の機能はそのままに、バー部分で左右のストラットタワーにテンションをかけることで、より回答性がシャープになるアイテムです。
こちらは昨年登場したレヴォーグ STI Sport#にも装備されているアイテムで、レヴォーグやWRX S4用としてはコンプリートカーにのみ装着されています。
なお、STIパフォーマンスパーツとしては、BS/BN型レガシィアウトバックとレガシィB4、現行モデルのBT型レガシィアウトバックに設定されています。
●VAB型WRX STIの開発責任者だった高津さんの自信作
ほかにも走りのためのアイテムとしては、CVTクーラーが装備され、WRX S4に搭載されるSPTと呼ばれるスポーツ走行に特化したトランスミッションを、さらに過酷な条件下でも性能を損なわないよう配慮されています。
STIの開発副本部長である、高津益夫さんによれば、コーナリング時の応答性だけでなく、わだちなどハンドルを取られやすい路面でも、高い直進安定性により、気持ちの良いドライビングを実現しているとのこと。
最後のEJ20エンジンを搭載したVAB型WRX STIの開発責任者だった高津さんの自信作という点でも、期待も高まります。
ほかにも、随所に制振材を追加し、走りのパフォーマンスをアップするだけでなく、プレミアムスポーツセダンとしての動的質感も含め、底上げされている印象です。
●インテリアやエクステリアの随所に「大人スポーツ」の装い
質感という点では、インテリアのマテリアルも専用色のステッチやウルトラスエードをふんだんに採用した特別仕様となっており、インテリアの統一感を向上させるシルバーのシートベルトを前席と後席左右に採用するなど随所にこだわりを感じる仕様となっています。
エクステリアでは、グロスブラックの専用フロントグリルをはじめ、エンブレム類のメッキ部分をラスターブラックと呼ばれるマット調の専用エンブレムを採用し、全体的に引き締まった印象としています。
リヤスポイラーは昨2023年の年次改良でWRX S4に大型スポイラーが新たにオプション設定されましたが、大人スポーツの装いのSTI Sport#は、あえて小型のものを装着することで、主張しすぎない硬派なイメージとなっている点も特徴です。
WRX S4 STI Sport#は、1月12日から1月28日の期間中に、全国のSUBARU販売店でエントリーののち、抽選にて500台限定で販売されます。
(井元 貴幸)