アウディ初のEVワゴン誕生へ。「A6アバントe-tron」量産準備完了

■事実上ICE搭載A7の電動版に

アウディはこれまで、「R8 e-tron」から始まり、スポーツセダン「e-tron GT」、そして多くの「Q」クロスオーバーを発売してきましたが、ついにフルエレクトリックワゴンを発売します。

アウディ初となるフルエレクトリックワゴンの登場は2024年内で、市販型の車名は同ブランドの新命名法に従い「A6アバント e-tron」になると予想され、事実上ICE搭載A7の電動版となります。

アウディ A6 アバント e-tron スパイショット
アウディ A6 アバント e-tron スパイショット

捉えたプロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが削ぎ落とされ、量産準備が完了しつつあるようです。とはいえ、ボディ前後にはまだボディ同色のテープが残っており、ヘッドライトには微妙な偽装が残っています。

ただし、「Q6 e-tron」や「Q3」次世代型を反映するデュアルヘッドライトが鮮明に確認できます。上部のスリムなLEDデイタイムランニングライトは、複数のLEDブロックで構成されており、様々なパターンやメッセージを表示できる仕様となっています。

アウディ A6 アバント e-tron スパイショット
アウディ A6 アバント e-tron スパイショット

その中央には、完全に密閉されたグリルを装備、下部バンパーには大きなインテークと角張ったエアカーテンが配置されています。

側面では、従来のサイドミラーに代わるカメラミラーとミニマルなドアハンドルを装着、滑らかなボディワーク、筋肉質な後部ハンチ、上向きに広がるベルトラインも確認できます。リアエンドでは、スリムでワイドなLEDテールライトを装備。エアロパーツで囲まれた四角いウインドウが見てとれるほか、目立つディフューザーや曲線的なバンパーが備わっています。

キャビン内には、11.9インチのデジタルインストルメントクラスター、14.5インチのインフォテインメントシステム、10.9インチの助手席ディスプレイが搭載、Q6 e-tronの足跡を辿るでしょう。

市販型では、完全に新設計された「PPE」プラットフォームを採用。パワートレインは、100kWhのバッテリーパックと最高出力380psを発生するデュアルモーター全輪駆動システムを搭載する、Q6 e-tronを反映する可能性があるといいます。このセットアップにより、WLTPサイクルで約373マイル(600km)の航続距離が可能になります。

ちなみに、A6 e-tronコンセプトでは、最高出力476ps/最大トルク800Nmを発揮するデュアルモーター全輪駆動システムが搭載されており、WLTP航続距離は435マイル(700km)を超えるとも言われています。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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