アウディ新エントリーSUV「Q3」次期型、自慢の新世代LEDブロックが光る!

■お得意のリア全幅LEDライトバーは見送らる可能性も

アウディが現在開発を進める、人気コンパクト・クロスオーバーSUV「Q3」次期型の市販型プロトタイプをカメラが捉えました。

アウディ Q3 次期型プロトタイプ スパイショット
アウディ Q3 次期型プロトタイプ スパイショット

欧州では小型SUVセグメントは急成長しており、アウディはヨーロッパ市場で2011年から、北米市場では2015年からこのセグメントに参戦しています。

BMW「X1」のライバルは、当時初代モデルでしたが、2019年には第2世代モデルが登場、2024年には第3世代Q3がワールドプレミアすることになります。

厳冬のスカンジナビア山中で捉えたプロトタイプは、「Q6 e-tron」にインスパイアされた、同ブランドの新しいスリムなLEDデイタイムランニングライトを搭載しており、複数のLEDブロックで構成されています。これは様々なパターンやメッセージを表示できるほか、スプリットヘッドライト処理を採用していることも確認できます。

この次世代フロントエンドデザインは、いくつかのSUVで採用されますが、A4の後継であるA5には採用されないことがわかっています。

側面では「RS6 e-tron」で採用するデジタルドアミラーの痕跡はありません。そこには、ライバルのBMW 「X1」が採用を決めたフラッシュフィットタイプではく、従来の分厚いプルタイプのドアノブが装備されています。後部も注目で、LEDテールライトが初めて点灯。写真からは、お得意の全幅LEDライトバーは見送られているように見えます。

アウディ Q3 次期型プロトタイプ スパイショット
アウディ Q3 次期型プロトタイプ スパイショット

謎なのは、このプロトタイプの左側フェンダーに充電フラップが付いているかどうかです。以前のスパイショットでは確認でき、PHEVであることが判明しましたが、このプロトタイプは、同時に提供されるシンプルなマイルドハイブリッドエンジンを搭載している可能性がありそうです。

パワートレインは、ティグアンに近いものが予想されており、前輪駆動と全輪駆動を用意。最高出力272psを発揮する1.5リットルTSI Evo2と電気モーターを組み合わせたPHEVのラインナップは濃厚で、18.5kWのリチウムイオンバッテリーを積み、EVのみの航続は100km(62マイル)となるでしょう。

Q3次期型のワールドプレミアは、2024年後半と予想され、エントリーSUVである「Q2」が一世代で終了することから、Q3がアウディのエントリーSUVになると思われます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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