■スプリットタイプのリアウイングを装着
MINIは現在、EVの3ドアハッチバックに続いてICE(内燃機関)搭載モデルの改良型を開発中ですが、その頂点に君臨する最強モデル「MINIハッチバックJCW(ジョンクーパーワークス)」プロトタイプをカメラが捉えました。
MINIは今後の数年間で、EVとICEモデルを導入していくことが分かっています。この2つは異なるプラットフォームを採用し、2つの異なる場所で製造、同時に販売される予定です。
捉えたプロトタイプは、フロントエンドに追加のエアインテークを装備するほか、フロントスプリッター、分厚いサイドスカートを装備。後部では、ルーフエンドにスプリットタイプのリアウイングを装着し、バンパー中央には円形のシングルエキゾーストパイプがインストールされるなど、ベースモデルと明らかな差別化が見てとれます。
キャビン内も大きな進化がみられ、中央には大きな丸いタッチスクリーンディスプレイを配置、ドライバーの前にある小さなディスプレイは排除され、代わりにすべての情報はヘッドアップディスプレイ、または中央のディスプレイから取得することになります。
ICE改良型では、既存の「FAAR」プラットフォーム進化バージョンを採用。その心臓部には、現行型と同様の2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載します。最高出力は231psですが、改良型では245ps程度まで向上、0-100km/h加速は5.4秒でMINI史上最速モデルとなります。
駆動力は8速オートマチックトランスミッションを介して前輪のみに伝達されます。MINIは2024年モデルが最後のマニュアルモデルになることを発表、5月に発売された限定版の「JCW 1to6エディション」が最後のマニュアルトランスミッションとされていることから、改良型ではMTは提供されないと思われます。
MINI JCW改良型のデビューは2024年春と予想され、2ドアと4ドアがラインナップされます。