■ICE搭載モデルは「A7」を名乗り、A6はEVバージョンに
アウディの欧州Eセグメント「A6」に設定される派生ワゴン「A7アバント」次世代型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
初代A6は「100」後継モデルとして1994年にデビュー。現行型となる第5世代は2019年から販売されており、5年という比較的短いスパンで世代交代となります。
その理由のひとつとみられるのが、電動化への移行に伴う新ネーミング戦略です。
A6は次世代型で「A7」を名乗り、A6はEVバージョンとなります。
つまり内燃機関車には奇数番号が使用され、電気自動車には偶数番号が割り当てられるという新しいシステムが導入されます。ただし「A」は乗用車、「Q」は SUV を表す、おなじみの文字番号形式は今後も継続される予定です。
捉えたプロトタイプは、アウディお得意のペイントカモフラージュが施されていますが、発表からわずか数カ月しか経っていないA5アバントから多くのデザインインスピレーションを得ていることがわかります。
両者は同様の形状のフロントグリルとヘッドライトを共有していますが、後者はわずかに大きく、角が立っています。また新型A5でも明らかなように、隠れたシャットラインやクラムシェルボンネットの時代はとうに過ぎ去り、フロントグリルとヘッドライトはボンネットの前縁の下に位置するようになっています。
側面は、傾斜したルーフラインと先細りのキャビンによって構成され、ルセデス・ベンツEクラス・エステートなどのライバル車に一般的に適用されるものよりも、はるかに様式化されたデザインが与えられている印象です。おそらく、洗練された「スポーツバック」A7 に近づけるために新設計されたのでしょう。
リアエンドでは、全幅LEDライトバーを組み込んだ大型の水平テールライトを装備、その下にはピアノの鍵盤のような要素もみられます。
キャビン内では、アウディの新世代のデジタルインターフェイスが搭載されているはずです。これは、現行のA6/7モデルに搭載されているアウディのツインスクリーンMMIシステムの終了を意味し、代わりに最新のQ6 e-Tronのインテリアからより多くのインスピレーションを得ている可能性が高いようです。
ボンネットの下には、新世代のハイブリッドとプラグインハイブリッドのパワートレインオプションを組み込むと予想しており、後者はバッテリーパックの大型化により電気自動車による航続距離がさらに伸びるとしています。
生まれ変わるA7新型のワールドプレミアは、2024年と予想されますが、同年には、A3、A5、Q3、Q5、さらにEVとなる新しいA6、Q6 e-tron、アップデートされるe-tron GTなど、かつてない新型ラッシュが幕を開けます。