マツダ「CX-80」、現在分かっているすべてのこと。新世代7人乗りSUVの全貌に迫る

■リアクロームワークの端に独特のデザインを備えた幅広のDピラーに注目

マツダは現在、3列7人乗りの新世代クロスオーバーSUV「CX-80」を開発中ですが、この新型SUVに関して現在分かっているすべてをまとめます。

マツダ CX-80 予想CG
マツダ CX-80 予想CG

CX-80は、すでに生産終了が告知されている「CX-8」に代わる、マツダ最大級のクロスオーバーSUVです。

同ブランドでは昨年、2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の計画を発表。その中で中核となるラージ商品群では、2列シートの「CX-60」「CX-70」、3列シートの「CX-80」「CX-90」を順次投入します。

このうち、日本市場にはCX-60がすでに発売、その上に位置するのがCX-80で、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアで提供されることになります。

マツダでは、CX-60およびCX-90モデルの堅調な販売が自社の利益率を上げており、これらの成功を受けて、マツダは欧州やアジア太平洋地域を含む、北米以外の多くの市場をターゲットに、CX-80という3列シートのクロスオーバーを導入する構えのようです。

デザイン面では、「魂動」デザインの力強いプロポーションが、独特のマツダのアイデンティティを維持するために、進化していると言っていいでしょう。

マツダ CX-80 予想CG
マツダ CX-80 予想CG

CX-80のエクステリアでは、事実上CX-60のエクステンデッドバージョンとなり、多くのデザインが継承されます。

そんな中、最も重要な変更点は、より長いリアドア、新設計された下部リアバンパー、リアクロームワークの端に独特のデザインを備えた幅広のDピラーです。

マツダの新しい大型車アーキテクチャは、手頃な価格でインテリアの豪華さを強調し、ブランド新時代の到来を告げました。 CX-80は、より短いCX-60や、より大きなCX-90と同じキャビンデザインを持ちつつもの、モデル間の差別化を図っています。

市販型のホイールベースは、CX-60の113インチ(2,870mm)に比べて長くなることは確実ですが、CX-90のホイールベース122.8インチ(3,119mm)を超えることはありません。

キャビン内では、デジタルインストルメントクラスター、ワイヤレスApple CarPlayとAndroid Autoを備えた12.3インチのインフォテインメントスクリーン、360度サラウンドビューモニター、ヘッドアップディスプレイ、アンビエント照明、顔認識を使用したドライバー パーソナライゼーション システムが搭載される予定です。

CX-80は、マツダの後輪駆動の大型車プラットフォーム上に構築され、適切な重さのステアリングシステムや、ブレーキをソフトにかける運動学的姿勢制御など、他の兄弟車と同じダイナミックなハンドリング特性を備えています。また、アダプティブダンピングは期待できませんが、乗り心地がCX-60よりも落ち着いているはずです。

ボンネット下には、様々な形の電動化を備えた複数のICEの選択肢を提供します。マイルドハイブリッドを備え、最高出力254psを発揮する3.3リットル直列6気筒ディーゼル「e-Skyactive D」、最高出力280psを発揮するマイルドハイブリッド3.3リットル「Skyactiv-G」、最高出力328ps、最大トルク500Nmを発揮する2.5リットル直列4気筒PHEVなどが予想されます。また、3.0リットルSPCCIユニット「e-Skyaxtiv X」のラインナップも期待されます。

CX-8の生産は年末までに終了するため、CX-80の正式な発表は今後数ヵ月以内に行われ、デリバリーは2024年半ばに開始される予定です。販売市場は日本を筆頭に、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、中国などになります。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる