航続距離600km超を目指す「日産・リーフ」後継モデルは、次世代コンセプトSUV・チルアウトからインスピレーション

■従来と同じリチウムイオン電池で600km以上の航続距離を目指す

日産は「リーフ」次期型をはじめ、「ジューク」「キャシュカイ」次期型のEVを英国で生産することを発表、リーフ後継モデルが次世代クロスオーバーEV「チルアウト」コンセプトからインスピレーションを得ることがわかりました。

日産 リーフ 次期型 予想CG
日産 リーフ 次期型 予想CG

「チルアウト」は日産アンビション2030に合わせて発表されたコンセプトモデルで、ルノー・日産・三菱アライアンスの「CMF EV」プラットフォームを使用し、次世代4輪制御技術「e-4ORCE」も採用予定となっています。

エクステリアは、滑らかなボディとシンプルなラインを持つクーペクロスオーバーで、現行型リーフのスタイルとは大きく異なっています。大胆なVモーショングリルはありませんが、黒いグリルとライトの形状はリーフを彷彿させるものとなっています。

後部はフロントエンドを模倣しており、LEDテールライトは、垂直方向に2つと、水平方向に3つのユニットで構成、日産のブランドロゴも配置され、LEDライトで輪郭が囲まれています。

日産 チルアウト コンセプト
日産 チルアウト コンセプト

コンセプトモデルが市販モデルと異なるのはインテリアです。チルアウトは自律性によるリラックスを目的としており、従来のコントロールがなく、ミニマルなダッシュボードを占める大型ディスプレイが備えられていましたが、リーフ次期型では実用性の高い大型ディスプレイとデジタルインストルメントクラスターで構成されるコクピットが予想されます。

スペックは不明ですが、同ブランドでは全固体電池の搭載を2028年度までに目指していることから、次期型リーフのバッテリーは従来と同じリチウムイオン電池と見て良いでしょう。

現行型リーフはベースモデルに110kWhバッテリー、上級の「リーフe+」には160kWhのバッテリーを搭載。リーフe+の航続距離は458kmとなっていますが、次期型リーフでは600km以上を目標に開発が進められていると言います。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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