■サイバートラックは早い段階でリードして圧勝
●テスラ「サイバービースト」vs.「ハマーEV」のDRAGレース対決、その結果は?
先日、テスラがサイバートラックを発表した時、ポルシェ「911」を牽引しながら、0-400m加速対決で911を上回るパフォーマンスを披露しました。
確かに素晴らしい偉業ではありましたが、そのパフォーマンスにまだ納得していない人もいました。
この疑問を解消するため、サイバートラックと現在の電動ピックアップトラックの加速チャンピオンであるGMC「ハマーEV」 を対戦させています。
スペックを見ると、テスラ・サイバービーストはトリプルモーター搭載により、最高出力857ps・最大トルク930Nmを誇りますが、ハマーEVは最高出力1,014ps・最大トルク1,485Nmのスペックを持っています。
パワーの数字だけを見ると、ハマーが優位にあるように見えるかもしれませんが、現実のレースではパワーだけで語ることはできません。
また、サイバートラックは、2019年にテスラが設定した価格と航続距離の推定目標を達成できなかったものの、パフォーマンスは当初の目標に近い数値を達成しています。
テスラは、サイバートラックのトリプルモーターバージョンが0-96km/h加速において2.6秒であると主張していますが、3.0秒のタイムであるハマーEVに勝ったということは、確かに真実のようです。
0-400m(0-1/4マイル)の加速対決では、サイバートラックはハマーから早い段階でリードを奪い、車数台分(トラック車長分と言うべきか)先を走り終えました。 同様の結果が2回目と3回目の対決でも続いたようです。
スペックでは、最高出力は157ps・最大トルクは555Nmも劣っているにもかかわらず、サイバートラックがどうしてハマーEVを簡単に上回ることができたのか、疑問に思われるかもしれません。
その答えは、2台の車両の重量にあります。サイバートラックの重量は6,843ポンド(3,104kg)ですが、ハマーの重量は9,063 ポンド(4,111kg)です。
車のパフォーマンスは、スペックだけでなく車重なども重要であることが改めて証明された結果でした。