■エレクトリック化を前に2.5リットル直列5気筒エンジン搭載
アウディは現在、主力コンパクト「A3」ファミリー改良型の開発が終盤を迎えていますが、その頂点に君臨する最強グレード「RS3セダン」のプロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンク高速テストでキャッチしたプロトタイプは、ボディ前後、ドア下部をカモフラージュしていますが、新デザインはかなり把握できます。
フロントエンドは、シングルフレームグリルがスリム化されワイドになり、上下を二分割。内部にはチェーンリンクスタイルのメッシュを備えたデュアルグリルに進化、ダブルダイヤモンドパターンに取って代わられています。
ヘッドライト内部には、様々なサイズの平行四辺形が上部に配置されたLEDシグネチャーが装備されます。
下部バンパーには、エアインテークとサイドベントの間の斜めの垂直スラットがなくなっているようで、バンパーがよりすっきりとした外観になっていることがわかります。さらに「Q8 e-tron」で初登場した、新しい4リングスのロゴが装備されることも期待できるでしょう。
後部では現行モデルの水平基調グラフィックを刷新、わずかに傾斜した垂直の赤いリフレクターを備えています。また、ホンダが最新のシビックタイプRで改良したように、リアバンパーのダミーのベントを廃止している可能性があるほか、トランクのリップスポイラーもかなり小さく見えます。
最後にスペックに関する重要な情報を入手しました。アウディスポーツの責任者、セバスチャン・グラムス氏は、今年初めのメディアインタビューにて、「次のステップに向けて5気筒を増やすつもりだ。そしてそれは改善されるだろう」と発言。
つまり、RS3改良型で2.5リットル直列5気筒エンジンを搭載することが濃厚であり、最高出力はメルセデスAMG・A45 Sの421psを超え、エレクトリック化を前にアウディ最後の直5に有終の美を与えると予想されます。