■X3とほぼ同じサイズながらより滑らかで顔が大きく変化
BMWは9月にドイツで開催された「IAAモビリティ2023」にて、次世代EVコンセプト「ヴィジョン・ノイエ・クラッセ」を初公開、その最初のクロスオーバーSUVとなる、市販型プロトタイプ(コードNo.NA5)をカメラが初めて捉えました。
「BMWのデザイン革命」と謳われるノイエ・クラッセは、今後多くの新型モデルに採用されることが予想され、2027年までにはクロスオーバーSUVを含めた6車種の発売が公式発表されています。
また市販型には第6世代のBMW「eDrive」テクノロジーが搭載され充電速度は最大30%向上し、航続距離も最大30%延びることが伝えられています。
捉えたプロトタイプはボディを完全カモフラージュ、X3とほぼ同じサイズと思われますが、より低く、滑らかで顔が大きく異なっていることがわかります。
キドニーグリルは、薄くワイドで、コンセプトモデルを思い起こさせると同時に、中央には1960年代のオリジナルノイエ・クラッセ(ニュー・クラス)を彷彿させる楕円形グリルが配置されている可能性もありそうです。
そのほかわかることは、力強いリアアーチ、リアクォーターウインドウの「ホフマイスター・キンク」が継承され、フラッシュドアハンドルを採用していることでしょう。
なお、足まわりには巨大な255/45R20リアタイヤ、青いブレーキキャリパーが見られることからも、M50またはM60といった高性能モデル、あるいは「Mモデル」の可能性もありそうです。
BMWによれば、市販型で採用されるアーキテクチャーは最高出力1,360psのパワーを供給可能だといいますが、市販型でのスペックが注目されます。
ノイエ・クラッセ初のクロスオーバーSUVは、2025年に登場が予想され、実質的に「iX30」後継モデルとなると予想されます。
またSUV発売から2年以内には、少なくとも5台のBEVが導入予定で、それらの一部はドイツで製造、2020年代の終わりまでに同社のサウスカロライナ工場でもノイエ・クラッセベースのモデルの生産が開始される予定となっています。