■2027年には次世代フルエレクトリック「A3」投入
アウディは現在、欧州Cセグメント「A3」改良型に着手していますが、その高性能バージョン「S3セダン」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
第4世代となる現行型が登場してから3年あまりが経過しましたが、フェイスリフト版がすでに開発中です。
最新のA3ファミリーでは、フォルクスワーゲングループの前輪駆動「MQBプラットフォーム」のアップデートバージョンを採用、ほぼ同時に大幅改良を受ける「ゴルフ」とは実質兄弟モデルです。
捉えたプロトタイプは、「A3」現行型と非常によく似ていることがわかります。カモフラージュはされているものの、フロントグリル内のメッシュパターンは大きくなり、グリル自体が薄くワイド化されています。
またコーナーエアインテークの形状やメッシュも刷新され、バンパー下部には台形のインテークが配置されています。ヘッドライト内部は偽装で見えませんが、LEDデイタイムランニングライトのグラフィックが新設計されることは間違いなく、フロントエンドデザインがかなり異なった印象になるはずです。
足まわりには「S3」バッジの付いたブレーキパッケージを装着、後部では、バンパーコーナーに、水平から垂直に変更されたリフレクターを配置。コーナーアウトレットが削除されシンプルになっているほか、クワットエキゾーストパイプを継承、LEDテールライトのグラフィックも刷新されます。
コクピットでは、現在の12.3インチ・インフォテイメントシステムスクリーンがさらに大型化される可能性があります。
現行型S3のパワートレインは、最高出力306ps、最大トルク400Nmを発揮する2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載しています。兄弟ゴルフもパワーの向上が噂されていることから、A3改良型でも期待できるかもしれません。
A3改良型は早ければ2023年内に登場、高性能「S」のデビューは2024年以降と予想されます。その後アウディは、2027年に次世代「スケーラブル・システム・プラットフォーム」を採用する、フルエレクトリック「A3」を投入予定となっており、これが最後の内燃機関モデルとなります。