■巨大キドニーグリルは存続
BMWは現在、パフォーマンススポーツカー「M4クーペ」改良型の開発に着手していますが、その最新情報を入手しました。
2代目となる現行型M4クーペは2020年に登場しており、約4年ぶりのフェイスリフトを迎えることになります。
市街地で捉えたプロトタイプは、フロントエンドのカモフラージュもかなり削ぎ落とされ、ディテールが見えています。
フロントエンドには、ブーメラン型のLEDデイタイムランニングライトを備えた新ヘッドライトを装備。キドニーグリルは小型化されていないことがわかります。また、グリル下部の両サイドにはハニカムメッシュのエアインテーク、コーナーにスリムなエアカーテンが配置されているほか、よりアグレッシブなスプリッターが装備されています。
リアエンドでは、アグレッシブなディフューザー、円形クワッドエキゾーストパイプも確認できます。LEDテールライトは偽装レンズで覆われていますが、内部グラフィックが新設計されるはずです。
キャビン内では、12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと、14.9インチのインフォテインメントシステムで構成される曲面ディスプレイを装備。最新のオペレーティングシステムにアップグレードされる可能性が高いです。
最大の注目はそのスペックでしょう。現行型では3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載、8速オートマチックトランスミッションと標準の全輪駆動システムが組み合わされ、最高出力480ps・最大トルク550Nmを発揮します。
より高性能な「コンペティション」では、2ペダル8段ステップトロニックを採用、同エンジンから最高出力510ps・最大トルク650Nmを発揮します。
これまでコンペティションの最高出力が525psに向上すると予想されていましたが、最新情報によると脅威の620psまで高められる可能性があるといいます。そうなれば、ベースとなるM4クーペの馬力向上もなされるでしょう。
M4改良型のワールドプレミアは、2024年前半と予想されます。