■カヴェヤは最高出力1,196psを発揮するモーターを積む全輪駆動
カルマ・オートモーティブ(※中国資本のアメリカ高級BEVメーカー)は、改良される「レヴェーロ」と、2台の新型EVを発売する計画を持っていることがわかりました。
同ブランドは11月14日、独占的で先進的な「スーパー クーペ GT」となるように設計されたという「カヴェヤ」を発表。そのエクステリアは柔らかな曲線と張りのある表面を組み合わせた、滑らかなカーボンファイバー製ボディを備えた「市販型として完成に近いプロトタイプ」でした。
デザインハイライトは、派手なフロントガラス、ガラスルーフ、格納式リアウイングのように見えるものなどがあります。
空力的に最適化され、ミシュランタイヤを履いた19インチホイールも見てとれました。
サイズに関しては、187.7インチ(4,768mm)、幅78.8インチ(2,002mm)、高さ49.4インチ(1255mm)で、ホイールベースは107インチ(2,718mm)です。これは、BMW「M8」よりも4.1インチ(104mm) 短く、ホイールベースは4.3インチ(109mm)短くなります。
スペックは、2種類のグレードを用意。最高出力536psを発揮するモーターを搭載する後輪駆動仕様と、最高出力1,196psを発揮するモーターを積む全輪駆動仕様をラインナップしており、AWD仕様は0~96km/h加速3秒未満、最高速290km/h以上の動力性能が発表されました。
もう1台の新型EV「Gyesera」(ゲセラ)は、「初のフルBEVツーリングセダン」として宣伝されており、アルミニウムだけでなくカーボンファイバーのボディパネルも採用される予定です。このモデルの全長は199.9インチ(5,077mm)、ホイールベースは124.4インチ(3,160mm)になる予定です。
性能面では、システム合計の最高出力が598ps、最大トルク939Nmを発揮、0-96km/h加速は4.2秒未満といいます。またゲセラには120kWhのバッテリーパックが搭載され、航続距離は250マイル(402km)を超えると述べています。
そして最後に「レヴェーロ」ですが、2024年夏季に大幅改良を受けて復活します。カルマは2014年にフィスカーを買収。2016年にレヴェーロが発表されました。改良型では、アルミスペースフレームにカーボンファイバー製ボディを組み合わせ、最高出力536ps、最高速度は209km/hで走ります。
3台すべて2024年に発売予定で、カルマにとって大きな転換期となりそうです。