■欧州排ガス規制「ユーロ7」の規制緩和および導入延期により方向転換
先日、フォルクスワーゲン・ゴルフ GTIの改良型プロトタイプを捉えましたが、新たにICE最終モデルとなる「アニバーサリーエディション」が計画されていることがわかりました。
フォルクスワーゲンは2023年8月、「ゴルフGTI 380」を発表し、6速マニュアルトランスミッション廃止を示唆しましたが、Autocar誌によると、このアニバーサリーエディションでスティックシフトが存続する可能性が高いことがわかりました。
独自取材によると、これは欧州排ガス規制「ユーロ7」の規制緩和および導入延期により、フォルクスワーゲンが180度方向転換した可能性があるためで、現在の2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンをアップデートし、最高出力241psを超えるスペックを持つ可能性もありそうです。
GTI改良型では、より剛性の高いリアアクスルとアップグレードされたアダプティブサスペンションを搭載、プロトタイプのエクステリアでは、ヘッドライトがスリム化されます。
内部LEDデイタイムランニングライトは、カップ型LEDがなくなり、レンズを囲むように配置されています。グリル上部の赤いストライプは、GTI クラブスポーツと同じように、左右ヘッドライトを繋いでいるように見え、流行のLEDストリップよりスポーティーな印象です。
キャビン内では、同ブランドの最新インフォテインメントシステム用に、はるかに大型のタッチスクリーンが搭載されることが明らかになっています。
フォルクスワーゲンは、この第8世代が内燃機関を搭載する最後のゴルフになると公式発表しており、この改良型が実質的に最後のICEモデルとなります。
EVとなる第9世代は「SSP」(スケーラブル・システム・プラットフォーム)アーキテクチャを採用、2020年代終わりからヴォルフスブルクで製造される予定であることが確定しています。