フォルクスワーゲン「トランスポーター」次期型を初スクープ。最大9人乗りのBEVに

■トランジットカスタムベースの「トランスポーター」として誕生

フォルクスワーゲンの人気商用バン「トランスポーター」次期型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

フォルクスワーゲン トランスポーター 次期型プロトタイプ スパイショット
フォルクスワーゲン トランスポーター 次期型プロトタイプ スパイショット

捉えたプロトタイプは、厳重にカモフラージュされていますが、フォード「トランジットカスタム」に似ていることがわかります。その理由は以下の通りです。

フォルクスワーゲン トランスポーター 次期型プロトタイプ スパイショット
フォルクスワーゲン トランスポーター 次期型プロトタイプ スパイショット

フォルクスワーゲンとフォードは2020年6月、多額の開発費削減のために一部のモデルを共同で開発することについての合意に署名しました。

すでにフォルクスワーゲン「キャディ」ベースのフォード「トゥルネオ コネクト」と、フォード「レンジャー」ベースのフォルクスワーゲン「アマロック」が存在しています。

そして今回キャッチしたプロトタイプが、第3弾として誕生するトランジットカスタムベースの「トランスポーター」になります。

フォルクスワーゲン トランスポーター 次期型プロトタイプ スパイショット
フォルクスワーゲン トランスポーター 次期型プロトタイプ スパイショット

プロトタイプのフロントエンドは、フォルクスワーゲン独自の「MQB」プラットフォームを採用した商用バン「T7」に似ています。

2つのモデルはフロントエンドで多くのコンポーネントを共有していますが、サイドラインとリアエンドは新しいトランジットカスタムを思い出させます。類似点には後部の垂直テールライトも含まれていますが、フォードバンと比較すると内部グラフィックが異なるようです。

市販型では、フォードと共同開発した新プラットフォームを採用、キャビンは2席から最大9人乗りまで様々なシートレイアウトが提供されます。当然ながらトランジットと同様にディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、およびフルエレクトリックドライブトレインが用意されます。

歴代初となるBEV「Eトランスポーター」では、最高出力135ps(100kW)または217ps(160kW)を発揮する強力なモーターを後部に搭載、74kWhのバッテリーにより約380kmの航続距離を可能にします。

またプラグインハイブリッドモデルには、最高出力222psの強力なガソリンエンジンが搭載され、ディーゼルエンジンは、最高出力108psと148psを発揮する2.0リットルエンジンになります。

フォルクスワーゲンは「フォードとは似ていますが、私たちはフォードとは異なる車を持っています。 判断は皆さんにお任せしますが、我々の方が優れていると考えております。 これはフォード社内でも評価されており、誰もがこちらの方が優れていると信じています」と自信を持っているようです。

トランスポーター次期型のワールドプレミアは、2024年内となりそうです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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