■ヘッドライトはLEDライトバーで接続か
フォルクスワーゲン傘下で、スペインを拠点としているクプラは、9月の「IAAモビリティショー2023」において、新型クーペクロスオーバーSUV「タバスカン」をワールドプレミアしましたが、中国市場にむけての戦略が発覚しました。
「クプラ」はフォルクスワーゲングループの新興ブランドであり、現在欧州で大きな売上を記録、北米での発売も検討されているほどの人気ブランドに急成長しています。
2023年始めに、フォルクスワーゲンが同社のサブブランドとしてクーペSUV「タバスカン」を中国市場に導入する計画を報じましたが、どうやら「フォルクスワーゲン」ブランドとして発売することが濃厚となっています。
捉えたプロトタイプは、黒いテープがボディのいたるところに貼られているものの、ディテールはかなり見えています。
フロントエンドを見ると、マスクがほぼ真っ黒なクプラ タバスカンと比較して、ボディカラーのペイントが多く施されています。三角形のクプラのエンブレムの代わりに、フォルクスワーゲンの丸いバッジが付いているようです。またLEDデイタイムランニングライトのグラフィックも新設計されているほか、ボンネットの下のライトバーでつながっているように見えます。
さらに下部バンパーインテークを刷新、スプリッターが中央で上向きに配置されています。足まわりでは専用のホイールを装着し、後部では、LEDテールライトとバンパーも全て新設計されています。
残念ながら、これら一連の画像では内部の様子は分かりませんが、Y字型のコンソール構造と15インチのタッチスクリーンを備えた、インパクトのあるダッシュボードが予想されます。
欧州市場向けのタバスカンはフォルクスワーゲンIDと同じ「MEB」プラットフォームと、基本的なモーター&バッテリーのセットアップを共有しています。つまり、77kWhのバッテリーと、最高出力286psのモーターを1つ、または2つ選択できます。また全輪駆動バージョンでは最高出力340psを発揮します。
現段階では中国市場向けフォルクスワーゲンモデルがどのようなスペックを持ち、どのように販売するのか判明するまで、もう少し時間がかかりそうです。