日本市場で大健闘のヒョンデ「アイオニック5」が2年ぶりに大幅改良へ。ヘッドライトはどう変化?

■日本市場への導入は2024年末以降

ヒョンデは10月17日、主力EV「アイオニック5」にディズニー100周年を記念するスペシャルモデル「アイオニック5 Disney100 プラチナ・エディション」を発売することを発表しましたが、モデル初の大幅改良にも着手しています。

ヒョンデ アイオニック5 改良型プロトタイプ スパイショット
ヒョンデ アイオニック5 改良型プロトタイプ スパイショット

今やヒョンデは、トヨタやフォルクスワーゲンに次ぐ世界3位を誇るメーカーに成長し、日本市場へも13年ぶりに電動車ブランドとして復活を果たしています。

海外では「2022ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を初め、「ドイツ・カー・オブ・ザ・イヤー」など多数の栄冠を受賞。日本でも「2022-2023インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、世界的な地位を築いています。

ヒョンデ アイオニック5 改良型プロトタイプ スパイショット
ヒョンデ アイオニック5 改良型プロトタイプ スパイショット

日本再参入から1年。日本市場では目標販売台数にこそ届いていないとは言うものの、これまで700台以上を販売しており、EV市場では日産「アリア」は別格としても大健闘といっていいでしょう。

しかし、2021年の発売から2年が経過、EV市場はさらに厳しい戦いを強いられており、大幅改良なくして乗り切ることはできません。

捉えたプロトタイプは、厳重なカモフラージュで詳細を隠していますが、フロントエンドでは、パーキングセンサーが両端の新しい位置にあることが明らかになっているほか、下部インテークの輪郭が異なることがわかります。

最終的には、フロント、サイド、リアに見られるインパクトのあるプレスラインの排除が予想されます。

ヒョンデ アイオニック5 改良型プロトタイプ スパイショット
ヒョンデ アイオニック5 改良型プロトタイプ スパイショット

あまり変わっていないように見えるのが、ピクセル化されたヘッドライトですが、噂では、グラフィックが大幅に新設計される可能性が高いようです。

キャビン内では、デジタルインストルメントクラスターとインフォテイメントディスプレイを収容する、白いデュアルスクリーンが無くなっているように見えますが、ドライバーが大部分を隠している可能性もあるため、断言は出来ません。

ラインナップにも注目です。アイオニック5は2022年秋に、72.6kWhの代わりに77.4kWhのバッテリー積む最上位バージョンを投入。航続距離が500km以上に延長され、最高出力も後輪駆動バージョンが229ps、AWDが325psへと向上しています。

さらに、最高出力650psを発揮するデュアルモーターの「アイオニック5 N」を今年導入していますが、エントリーモデルとNの中間に専用のボディキット・ホイールで差別化する「Nライン」を設定する可能性があるといいます。

アイオニック5大幅改良のワールドプレミアは、2024年半ばと予想、日本市場への導入は2024年末以降となるでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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