■待望のAMG仕様は、421PS/500Nmの2.0Lエンジンを搭載
メルセデス・ベンツのコンパクトモデルの「CLA」に、2023年10月30日、新型「メルセデス AMG CLA 45 S 4MATIC+」「メルセデス AMG CLA 45 S 4MATIC+シューティングブレーク」が加わりました。
以前お伝えしたように、2023年9月にCLAがマイナーチェンジを受け、新たに「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+」「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク」が追加されたことになります。
エクステリアでは、よりシャープな印象を与えるヘッドライトデザインをはじめ、新デザインのボンネットエンブレム、スポーティで安定感あるリヤビューをもたらす新デザインのリヤディフューザー、 LEDリヤコンビネーションランプのデザイン変更などが主な改良点になっています。
加えて、足元をスポーティに演出する19インチ鍛造アルミホイールも見どころ。ボディカラーでは、新色「ハイパーブルー」「スペクトラルブルー」「ローズゴールド」が追加されています。
インテリアには、新世代のステアリングホイールの採用がトピックス。3本のツインスポークが近未来的なスポーティさを演出。ナビゲーションやインパネ内の各種設定や安全運転支援システムの設定を、手元で完結する高い機能性を備えています。
従来は、タッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定されていたアダプティブクルーズコントロールの「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」使用時のハンズオフ検知機能のため、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。ステアリングを軽く握っていれば、同機能が連続して作動します。また、センターコンソールに設置されていたタッチパッドが廃止され、すっきりとしたインテリアデザインになっています。
ナビは、Sクラスなどに採用されている最新世代にアップデート。「MBUX AR(Augmented Reality = 拡張現実)」ナビゲーションに進化しています。車両の目の前に広がる現実の景色がナビ画面の一部に映し出され、進むべき道路に矢印が表示されます。
さらに、駐車時や狭い道などで車両の周囲の状況をディスプレイで確認することができる「360°カメラシステム」「Burmesterサラウンドサウンドシステム」なども標準化されています。
搭載されるパワーユニットは、ツインスクロールターボや可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」が搭載され、最高出力421PS (310kW)・最大トルク500Nmに達する2.0L直列4気筒ターボの「M139」となっています。さらに、最大トルクを5000~5250rpmの範囲で発生するなど、NAエンジンに近い特性を実現しているそうです。レスポンスの改善なども盛り込まれ、爽快な走りに寄与してくれそうです。AMGですので、1人のマイスターが一基のエンジンを最初から最後まで手作業で組み上げる心臓部になっています。
組み合わされるトランスミッションは「AMG スピードシフト DCT」の8速デュアルクラッチで、速度域を問わず自然な加速をもたらすとともに、素早いシフトとシフトアップ時のスムーズさも追求されています。もちろん、ダイナミックな変速フィールも担保されているとのこと。
ドライブモードは6モードから選択可能です。センターコンソールの「AMG DINAMIC SELECT」か「AMG パフォーマンスステアリング」のスイッチで操作できます。
各ドライブモードでは、エンジンとトランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングの制御が変更可能。ドライブモードとは独立して、マニュアルシフトへの切り替えなどがセンターコンソールの液晶表示ボタンで操作することができます。
また、エグゾーストシステムには、自動制御のフラップが備わり、選択したドライブモードに応じて、バランスのいい音色から、モータースポーツ譲りの迫力あるエグゾーストサウンドまで切り替えが可能です。
エクステリアデザインをはじめ、最新のナビやドライバー支援機能の使い勝手向上、パワーユニットの進化など、全方位、隙のないマイナーチェンジを受けたCLA、CLAシューティングブレークのAMG仕様は、コンパクトでありながらセクシーで速さも求めているニーズにニッチながらもしっかりと応えてくれます。
●価格
「メルセデス AMG CLA 45 S 4MATIC+」:1044万円
「メルセデス AMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク」:1057万円
(塚田 勝弘)