■マットグレー(フローズン・ピュア・グレー)の塗装が初めて露出
BMWは先日、フルエレクトリックセダン「i5」の高性能バージョン「M60 xDrive」の納車を開始したばかりですが、その派生ワゴンとなる「i5ツーリング」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルで捉えた開発車両は、Bピラー以降をカモフラージュしていますが、前部はマットグレー(フローズン・ピュア・グレー)の塗装が露出。マット仕上げは、キドニーグリルから後方に伸びるツインフードの膨らみを最大限に引き出し、普段使いというより、まるで軍用モデルのような威圧感があります。
足まわりには純正の20インチではなくオプションの21インチホイールを装着。M Sportパッケージを備えた「eDrive M40」と比較すると、垂直ストレーキのないオールブラックのグリル、Mミラーが備わっていることからも、このプロトタイプが「M60」グレードであることがわかります。
後部では、ハッチまで広がる水平基調のLEDテールライトを装備、スプリットデザインのルーフスポイラーが確認できます。
i5ツーリングはセダンとキャビンを共有すると思われ、12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと14.9インチのインフォテインメントディスプレイが装備されます。セダンは490Lのトランクを持ちますが、ワゴンはより高く長いルーフのおかげで、その数字が増加するは間違いありません。
スペックもセダンと同じとみられ、「eDrive40」はスポーツブーストおよびローンチコントロールを使用すると最高出力335psを発揮、5.7秒で100km/hに達します。
上位モデル「M60 xDrive」では、MスポーツブーストまたはMローンチコントロールモードにより最高出力590psを発揮、わずか3.7秒で100km/hに達するパフォーマンスは脅威といえます。
i5ツーリングのワールドプレミアは2023年内と思われ、2024年初めに納車が開始されると予想されます。