■「運転手付き全地形対応」と名付けられた豪華モデル
韓国の工業デザイン学生であるWookZoon Kwon(ウチュン クォン)氏は、ジェネシスの近未来コンセプトを提案しました。
ジェネシスは日本市場復活を果たしたヒョンデが展開するプレミアムブランドで、日本で言うと、トヨタとレクサスの関係のようなものです。
独立したデザイナー・クォン氏によって作成された、このユニークなジェネシスコンセプトは、近未来的な外観を持ちつつも、ジェネシス・ブランドの現在のデザイン哲学の要素を組み込んでいます。
シンプルに「ショーファー・ドリブン・オール・テレイン」(運転手付き全地形対応)と名付けられたこのコンセプトは、究極のプライベート空間を目指しており、同社の「アスレチック・エレガンス」のデザイン哲学を維持しながら、「豪華ヨット」「プライベートジェット」「伝統的な3ボックスセダン」のデザイン要素をすべて融合させています。
同氏の作品と最新ジェネシスコンセプトの類似点は、ノーズの幅全体に伸びる2つの湾曲したLEDライトバーを見ると明らかです。このコンセプトには伝統的なグリルがありませんが、通常グリルが配置される位置にある、Vパターンを形成する角度の付いたラインがフロントグリルを補っているほか、三角形のエアインテークも確認できます。
コンセプトの上面図は、ヨットの頂上の形状を再現しており、ボンネットの周り、Aピラーの上、ルーフの外縁にはブロンズ色のアクセントラインが組み込まれています。これらのブロンズ要素はロッカーパネルとリアデッキリッドに続いており、他のコンセプトと同様に、銀のスポークを備えた大きなホイールのセットに乗っています。
リアエンドは特に大胆で、2つの細いLEDライトバーが互いに平行に走っているほか、リアディフューザーまで斜めに配置されており、そこにもブロンズのアクセントが付いています。
韓国デザイナーの提案は積極的で、先日は自動車デザイナー、ヨンヒョン・ジョーがランボルギーニ「ウルス」に対抗すべく、究極のジェネシスSUVを予想しました。今後日本の若手デザイナーの躍進にも大いに期待したいものです。