■最高出力は460psに抑えられるが、RZグレードより78ps向上
先日、トヨタ「スープラ」に設定される最強バージョン「GRMN」市販型プロトタイプを捉えましたが、その高速テストを撮影するとともに、スペックに関する最新情報も入手しました。
「GRMN」(GAZOO Racing tuned by Meister of Nurburgring)の名を誇示するごとくニュルブルクリンクに出現したプロトタイプは、最小限のカモフラージュをまとっています。
その偽装は、トヨタがすべてのGRプロトタイプに使用する黒、赤、白のカラーでノーズとテールを隠しています。
ですが、フロントエンドにカナード、スプリッターを、後部には、モータースポーツスタイルのリアスポイラーが装着されているほか、足まわりには赤いキャリパーを備える強力ブレーキを装備するなど、パフォーマンスモデルであることは一目瞭然です。
最大の注目は、BMW「M」エンジンを搭載するボンネットの下で行われるはずです。
スープラはBMW「Z4」のプラットフォームをベースとしており、現在の最強モデルでは最高出力387psを発揮する3.0リットル直列6気筒ターボエンジンを「Z4 M40i」と共有しています。そして今回、BMWの「M」パワープラントの1つをスープラGRMNに提供すると考えられます。
これまでの噂では、GRMNにはBMW「M4 CSL」から供給される3.0リットル直列6気筒ツインターボ「S58」エンジンを搭載、最高出力543psを発揮するというものでしたが、最新情報によると最高出力460psを発揮する「M2」パワーのみを提供する可能性があるといいます。
なぜなら、3.0リットルのスープラ「RZ」グレードは、すでにBMW「M240i」と最高出力382psを共有しており、顧客先の競合が予想される中、BMWがトヨタに優位性を持たせるのか疑問があるからです。
果たしてスープラGRMNの真実はいかに!? 続報が入り次第お伝えします。