■「Q4 e-tron」にインスパイアされたデザインに
アウディは現在、コンパクト・クロスオーバーSUV「Q3」次期型を開発中ですが、その最終デザイン予想CGが制作されました。
2代目となる現行型Q3は2018年に登場。フラッグシップSUV「Q8」とデザインを共有するなど高級化されました。
KOLESA RUから提供された予想CGは、9月に捉えたプロトタイプと最新情報をもとに制作されており、信ぴょう性も高いと見られます。
全体的シルエットはほとんど変わっていませんが、フロントエンドとリアエンドデザインが一新され、よりモダンで洗練されていることがわかります。
フロントには、上段にLEDデイタイムランニングライトと方向指示器を、下段のバンパーにロービームとハイビームを配置した二段式のスプリットヘッドライトを初採用、「Q4 e-tron」にインスパイアされたデザインとなります。
側面ではリアクォーターウインドウが拡大、真っ直ぐなキャラクターラインが燃料口上部に配置され、ドアパネルのキャラクターラインは消滅しスッキリとしました。後部では、くの字にデザインされたLEDテールライトを、流行のストリップライトで結びスポーティになっています。
左側フロントフェンダーには充電口を装備していますが、フルエレクトリックモデルではなく、1回の充電で92マイル(148km)の航続距離が期待できるプラグインハイブリッドと思われます。
次期型では、フォルクスワーゲン「ティグアン」新型と同様に「MQB Evo」プラットフォームに移行、ティグアン同様にボディが拡大されることが予想されています。
Q3は昨年、欧州で10万台が販売、米国でも2万3000台が納車されており、販売面でアウディの最も重要なモデルの1台となっています。
同ブランドでは、より大型で収益性の高い車に注力する予定で、「A1」「Q2」は現行型を最後に廃止されることが濃厚となっています。これはA3とQ3がアウディで最小かつ最も手頃な価格のエントリーモデルになることを意味しています。
Q3次期型のワールドプレミアは、2024年と予想され、クプラ「テラマール」と平行して、ハンガリーにあるフォルクスワーゲン・グループのジェール工場で生産される予定です。