■フルエレクトリック化は見送りの可能性
数十年以上にわたり、既存BMWモデルのパフォーマンスバージョンを販売してきたチューニングメーカー「アルピナ」が、スーパーセダン「B7」新型を開発している可能性が高いことがわかりました。
BMWは、2026年1月1日にアルピナの経営権を握る予定となっており、同ブランドの新たなパフォーマンス部門として誕生します。この新生アルピナがBMW階層のどの位置に位置するかについてはまだわかっていませんが、「B7」がフラッグシップセダンとして投入されるようです。
先代B7は、「G70」世代のBMW7シリーズ生産開始と同時に最後の車両が組立ラインから出荷され、昨年9月に生産中止となりました。
アルピナは「アルピナ自動車工場におけるBMWアルピナB7の時代は終焉を迎えている」と述べ、高性能7シリーズの後継車は存在しないことをほのめかしていました。
しかし最新情報によると、新型シリーズのフェイスリフトとともにB7が復活する可能性があり、おそらくBMWがアルピナの経営権を握る頃にデビューするはずだといいます。
アルピナB7最終モデルのパワートレインは、最高出力600psを発揮する4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載していました。
純正ユニットと比較して、アルピナのモーターには、より大きな吸気口とアウトラインを備えた新しいツインスクロールターボチャージャーと新しいコンプレッサー、マーレ社製特注ピストン、NGKスパークプラグ、アップグレードされた空冷式インタークーラー、改良された冷却システムなどが装備されていました。また発売当時、最高速度は時速205マイル(329km/h)で世界最速のセダンでもありました。
新型B7のパワートレインは不明ですが、アルピナの顧客はガソリンやディーゼル動力を好むと伝えられているため、少なくともデビュー時には、フルエレクトリックモデルが導入されることはないと思われます。