平塚 直樹 
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最新装備も満載で価格は49万5000円
ヤマハ発動機（以下、ヤマハ）は、原付二種の新型ネイキッドスポーツ「MT-125 ABS（以下、MT-125）」を、2023年11月10日より国内販売することを発表しました。
アグレッシブなスタイルと高い動力性能、アップライトな乗車姿勢などで俊敏な走りを楽しめるヤマハMTシリーズの末弟となるのがこのモデルです。
コンパクトな車体ながら、シリーズ共通のシャープで躍動感あるスタイリングを採用。加えて、意のままに操れる俊敏なスポーツ性能や、所有感と安心感を満たす機能を満載した注目モデルの登場です。
●ヤマハMTシリーズの末弟
ヤマハのMTシリーズは、アグレッシブなスタイルとスーパースポーツ並みの高い動力性能を両立し、ストリートを俊敏に走れることで、世界的に人気が高いストリートファイターというジャンルに属するモデル群です。
1000ccの「MT-10/MT-10SP」を筆頭に、900ccの「MT-9/MT-9SP」、700ccの「MT-07」、320ccの「MT-03」、250ccの「MT-25」といった豊富なラインアップを展開。新型のMT-125は、これらの末弟となる原付二種のギア付きモデルとなります。
外観は、にらみを効かせたコンパクトなフロントフェイスが特徴的。また、躍動感を強調するショートテール、ビッグバイクに引けを取らないエンジンまわりの力強さ、エアダクトや新作燃料タンク＆樹脂製タンクカバーなど、機能とリンクした凝縮感あるデザインにより、シャープなフォルムを演出しています。
車体サイズは、全長2000mm×全幅800mm×全高1070mmで、ホイールベース1325mm、シート高810mm。車両重量138kgという軽量な車体により、幅広いライダーに扱いやすさを提供します。
フレームには、軽さと強度剛性のバランスを図ったヤマハ独自のデルタボックス型フレームを採用。左右ピボットの軸間を209mmとワイドにし強化部材を織り込むことで、優れた走行性に貢献します。
また、高い剛性を誇るインナーチューブ径37mmの倒立式フロントサスペンション、アーム長とのバランスを図った軽量アルミ製リヤアームを採用。前後幅を詰め上下にスペースを取った球形の新作燃料タンクやバーハンドルなどとのマッチングにより、俊敏なハンドリングを実現しています。
●全域でパワフルな124cc・単気筒エンジン
エンジンには、124ccの水冷SOHC単気筒を採用。最高出力11kW（15PS）/10000rpm、最大トルク12Nm（1.2kgfm）/8000rpmを発揮するパワートレインには、可変バルブ機構の「VVA」を搭載することもポイントです。低速向けと中高速向けのカム（吸気側）が7400rpmで切り替わるこの機構により、低速域から高速域まで、全域で優れたトルク特性や良好な加速性能を体感できます。
また、クラッチレバーの操作荷重を軽減するとともに、減速時の急激なエンジンブレーキを軽減する「アシスト＆スリッパ―クラッチ」も装備し、快適な操作性に貢献。電子制御によるトラクションコントロールと相まって、発進・停止の多い渋滞路やロングツーリングでの疲労軽減にも寄与しています。
ちなみに、ラジエターは、水温に応じて冷却水の循環経路を切り替える「バイパス式サーモスタット」方式を採用。暖機時間が短いことで、WMTCモード値49.4km/Lという優れた燃費性能に貢献しています。
ほかにも、ネガティブ表示によって視認性の向上を図ったマルチファンクションLCDメーターを採用。ギアインジケーター、タコメーター、スピードメーターを目立つようにし、オドメーター、ガソリンメーター、時計なども表示。昼夜問わず、車両の状態と情報が把握しやすくなっています。
車体色には、「ブルー」「マットダークグレー」「グレー」を設定。価格（税込）は49万5000円で、前述の通り、2023年11月10日に発売される予定です。
（文：平塚直樹）
