■ロードスターの最大重量が1.5トンであれば、それはMX-5ではない
マツダは先日次期「NEロードスター」コンセプトを示唆するティザーイメージを公開しましたが、次期型を最後に生産終了の噂が届きました。
これは、同社エンジン開発責任者が海外カーメディアへ、「ロードスターEV」については「考える」必要があると語ったことが発端となっています。
ロードスター次期型では、48ボルトのマイルドハイブリッド技術と、改良された2.0リットルの直列4気筒「SKYACTIV-X」エンジンを組み合わせて使用されるのではないかと噂されています。これは、完全なバッテリー式のセットアップによる、パフォーマンスとハンドリングダイナミクスの低下を危惧するためです。
マツダのパワートレイン開発責任者である加藤氏はTopGear誌に対し、「2030年までに、当社のすべての製品がある程度電動化される予定です。つまり、スポーツカーもその範囲外ではないということです」と語りましたが、「しかし、現時点ではロードスターにバッテリーを導入する時期を正確に言うことはできません」と付け加えたようです。
そして、「2030年までの開発期間を考えると、7年は短い期間です。電力密度が、現在の電力密度と比較して、2倍や3倍も良くなるとは思っていません。もちろん、もっと良くなると期待していますが、私は7年でそれは起こらないと思います。私たちは非常に重いロードスターを持ちたくありません。ロードスターの最大重量が1.5トンであれば、それはMX-5(ロードスター)ではありません」と断言しました。
第4世代である現行型ロードスターは相変わらずの人気を誇っています。2023年までに米国市場では合計7,569台が納入されていますが、これは昨年の実績と比べて大幅に増加しています。
この実績により、第5世代への世代交代を延期し、代わりにさらなるフェイスリフトが計画されているという噂もあります。その場合、内燃機関エンジンを搭載する、第4世代ロードスターの寿命が10年以上に延びる可能性がありそうです。
ゼロエミッションバージョンが登場するまで、リフレッシュされた現行モデルがそのギャップを埋めるのか、それとも前述48ボルトのマイルドハイブリッド技術の次期型がつなぐのか、その答えはもうすぐ出ます。