■次世代BEVコンセプトカーの「BMW ビジョン・ノイエ・クラッセ」をアジア初公開
「ジャパンモビリティショー2023」に出展するBMWは、新型BMW X2、バッテリーEV(BEV)の「BMW iX2」をワールドプレミアすると発表しました。
最近のモーターショーは、勢いのある中国勢をのぞき、自動車メーカーとしては自国や自国周辺のショーには出展し、コンセプトカーを含めて世界初公開モデルを展示するという流れになっています。独自のローンチイベントやデジタルでのワールドプレミアも増え、昔と比べて、モーターショーを舞台に新型モデルを披露する意味も薄れつつあります。
そんな中、BMWは、新型X2とBEVのiX2を「ジャパンモビリティショー2023」でワールドプレミアすると明らかにしました。
従来型(現行型)のX2は、コンパクト(クーペ)クロスオーバーSUVでありながらも広い荷室を備えるなど、高い利便性も備えています。新型iX2は、SAC(スポーツアクティビティクーペ)初のBEVになります。
新型BMW X2は「QuickSelect」と呼ぶ機能を備え、性能向上が果たされた「BMW iDriveコントロール」とオペレーションシステムが搭載されています。情報やエンターテインメント向けのデジタルコンテンツを幅広く享受できるようになります。
新しい「BMWコネクテッド・ドライブ・アップグレード」も注目ポイントで、ゲームや動画とのオーディオのストリーミングなどの分野で革新的なサービスを利用することが可能だそうです(モデル、仕様、国によって利用可能なサービスは異なります)。
「BMW Vision Neue Klasse(ビジョン・ノイエ・クラッセ)」は、アジア初公開になる次世代BEVコンセプト。未来のドライビングとユーザーエクスペリエンスを先取りしたビジョンとして提案されます。
次世代「BMW iDrive」のハイライトである「BMWパノラミック・ビジョン」の採用も特徴で、2025年以降、Neue Klasseの市販モデルでは、フロントスクリーンの全幅に情報が投影されるようになるそうです。
同モーターショーのブースには、BMW iX2のほかにもコンパクトSAV(スポーツアクティビティビークル)のBMW iX1をはじめ、BMW i4、BMW i5、BMW iX、高級セダンのBMW i7まで、幅広い電動車が並ぶことになります。
ほかにも、BMW史上最もパワフルなBEVであるBMW i7 M70 xDrive、Mハイブリッド駆動システムが搭載された「BMW XM Label Red」、48Vマイルドハイブリッドでハイパワー化、高効率化されたBMW X7も展示されます。
(塚田勝弘)