BMW「M5ツーリング」が14年ぶりに復活。先代をはるかに超えるスペックが判明

■最高出力718psが新たに発覚

BMWは、欧州Eセグメントの人気モデル「5シリーズ セダン」およびEV版「i5 セダン」を発表したばかりですが、派生ワゴンとなるパフォーマンス「M5ツーリング」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。

BMW M5 ツーリング新型プロトタイプ スパイショット
BMW M5 ツーリング新型プロトタイプ スパイショット

M5ツーリングは、1992年の「E34型」から2007年の「E61型」に設定されていた高性能ワゴンですが、第4世代を最後に生産が終了。同ブランドでは現在はコレクターズアイテムとなっています。しかし、16年の時を経て第8世代で復活を果たします。

ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、フルカモフラージュ状態でデザイン詳細は不明です。しかし、ボディーはローダウンされ、ワイドホイールが確認できます。また専用の19インチホイールを装着、フロントドアに「Electrified Vehicle」(電動化された車両)のステッカーが貼られていることがわかります。

BMW M5 ツーリング新型プロトタイプ スパイショット
BMW M5 ツーリング新型プロトタイプ スパイショット

フロントエンドでは、巨大化されていない従来サイズのキドニーグリルを装備。新設計されているヘッドライトには、2本のLEDデイタイムランニングライトを備えていることが見てとれます。

側面では分厚いサイドスカートを装着、後部では、スポーティなスプリットルーフスポイラーを装備しているほか、バンパーには円形クワッドエキゾーストパイプがインストールされているなど、アグレッシブなフルフラット「M」モデルであることがわかります。

コクピットには、ダッシュボードを占める曲面ディスプレイと、フラットボトムステアリングホイールを備え、専用のMグラフィックと機能を備えた「iDrive8.0」ソフトウェア最新バージョンが搭載されると思われます。

BMW M5 ツーリング新型プロトタイプ スパイショット
BMW M5 ツーリング新型プロトタイプ スパイショット

2021年にBMW「M」CEOのマーカス・フラッシュ氏が「次世代M5はハイブリッド電動モデルとして発売される」と述べたことや、このプロトタイプに貼られたステッカーからも、電動化されることは間違いありません。

おそらく、4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンと、29.5kWhバッテリーパック、デュアルモーターを搭載するなど、最強SUV「XMレッドラベル」のプラグインハイブリッドV8改良版を搭載すると予想されています。

M5のスペック情報も入手しました。XMでは最高出力735psを発揮しますが、M5では最高出力は718psに抑えられるといいます。しかし、それでも先代「M5 Competition」の625psを大きく超えてくる数値となっています。

新型M5ツーリングの登場は、2024年となるでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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