■リアタイヤの裏側を露出させるアグレッシブなリアディフューザー装備
ランボルギーニのエントリースーパーカー「ウラカン」後継モデルとみられる、最新のプロトタイプが出現しました。
スペイン語で「ハリケーン」を意味する「ウラカン」は、2013年にV10「ガヤルド」後継モデルとして誕生。V12エンジンを搭載しないランボルギーニの愛称「ベイビーランボ」シリーズとして、ブランド最大のヒットとなりました。
捉えたプロトタイプはディテールを隠しているものの、1971年ガンディーニ「カウンタックLP500」コンセプトカーで初めて見られた、ランボルギーニの伝統的スーパーカーの形状を保持していることがわかります。
フロントエンドでは、ボンネットにダミーのヘッドライトステッカーを貼っていますが、その下には本物と思えるスリムなヘッドライトを装備、バンパーには六角形のLEDデイタイムランニングライトが光っています。
側面には、大型のサイドエアインテークを配置、リアクォーターウインドウ後部にも2つの開口部が見てとれます。後部では、電動パワートレインを搭載していることを示すイエローステッカーが貼られ、リアタイヤの裏側を露出させるアグレッシブなリアディフューザーが確認できます。
ダミーのテールライトの間には、2本のテールパイプを備える巨大な台形排気アウトレット、小さな垂直のリアウインドウを装備しています。また、テールまで流れるリアピラーによって形成された、バットレスの間に位置するフラットなエンジンリッドなど、兄貴分「レヴェルト」からデザインが継承されている様子がうかがえます。
車内は写っていませんが、カメラマンによるとダッシュボード上部が覆われていたといい、少なくとも2つのディスプレイが装備されていると思われ、1つはドライバーのディスプレイ用、もう1つはインフォテインメントシステム用となるでしょう。またレブエルトのように、乗客の前のダッシュボードに3番目のダッシュボードが設置される可能性もあります。
注目のパワートレインですが、電動ユニットの採用は、同社がウラカンから5.2リッターV10エンジンを永久に廃止することを意味します。
おそらく、10,000rpmのレッドラインを備えたツインターボV型8気筒エンジンを搭載、最高出力は850psと予想されています。これは842psのフェラーリ「296」や、マクラーレン「アルトゥーラ」の680psより強力となります。
まだ名も無い「次世代ベイビーランボ」のワールドプレミアは、2024年末と噂されており、コストを節約するために、構造の多くはカーボンファイバーではなくアルミニウムで作られる予定だといいます