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■新色の採用でより精悍なイメージを演出
独自の「Sugomi(スゴミ)」デザインを採用することで、野獣を彷彿とさせるアグレッシブなスタイルが特徴のカワサキ「スーパーネイキッドZ」シリーズ。
125ccから1000ccまで豊富なラインアップを誇る人気シリーズですが、900cc版「Z900」に2024年モデルが登場しました。
新型のZ900では基本スペックを継承しつつ、車体色やグラフィックを変更。また、オーリンズ製リヤサスペンションを標準装備した特別仕様車も追加されています。
●街乗りからワンディングまで俊敏な走りを実現
世界的に人気のストリートファイターと呼ばれるスタイルを採用、カワサキ独自の「Sugomi(スゴミ)」デザインによりアグレッシブなフォルムを実現するのがZ900です。
エンジンには、948ccの水冷4ストローク並列4気筒を搭載。最高出力125ps/最大トルク10.0kgf-mを発揮するパワートレインは、鋭いスロットルレスポンスで力強く吹け上がることが魅力です。特に、中速域で優れたパワーフィーリングを発揮するチューニングが施されていることで、街乗りからワンディングまで、俊敏な走りを実現します。
最新の電子制御システムを採用していることもポイントです。走行や路面の状況に応じてハイとローといった2つの出力特性を選択できる「パワーモード選択」、車体の挙動制御を行いライダーをサポートする「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」を採用。
また、KTRCやパワーモード選択と連携する包括的なモードセレクト機能「インテグレーテッドライディングモード」なども装備します。そして、これらにより、ハイパワーなエンジン出力を持ちつつも、誰にでもスムーズで扱いやすい制御が行われています。
車体まわりでは、軽量・高剛性なトレリスフレームを採用。わずか13.5kgという軽量化を達成したフレームは、エンジンを強度メンバーとするダイヤモンド構成により、低重心化としなやかさも両立しています。
サスペンションには、径41mmの倒立フロントフォークを装備。伸側減衰力とプリロードの調整が可能なことで、走行状況や好みに応じたセッティングが行えます。
また、リヤサスペンションには、独自のホリゾンタル・バックリンク・リヤサスペンションを採用。これは、沈み込み初期は柔らかく、沈み込むにつれて硬くなるリンク式タイプで、サスペンションを水平に配置していることが特徴。マスの集中化などに貢献することで、コーナリング中にバイクの挙動が安定し、曲がりやすい特性を生み出します。
ほかにも、コントロール性と快適性を両立したアップライトなライディングポジション、ワイドでフラットなハンドルバーなどが、アグレッシブなスタイリングと高い操作性に貢献します。
●標準仕様車は127万6000円、特別仕様車は132万円
その2024年モデルでは、車体色に新しく「キャンディパーシモンレッド×エボニー」を採用。車体やフレーム、ホイールに彩られたキャンディレッドと、エボニー(黒)のマッチングが、Z900により精悍なイメージを演出しています。
また、販売店グループ「カワサキプラザネットワーク」向けの特別仕様車として「Z900プラザ・エディション(Z900 PLAZA EDITION)」も登場。これは、オーリンズ社製のリヤサスペンション「S46 Type DR1LS」を標準装備した仕様です。
オーリンズといえば、世界最高峰2輪レース「MotoGP」などに参戦するレーシングマシンにも採用されていることで有名なメーカー。レースの現場からフィードバックされた数々の技術が投入された、高機能リヤサスペンションを装備することで、Z900の走りをよりエキサイティングにすると共に、快適性も向上させているといいます。
価格(税込)は、標準仕様車が127万6000円で、特別仕様車のプラザ・エディションが4万4000円アップの132万円。
オーリンズ製サスペンションは、10万円以上する製品もざらで、かなり高価なことでも知られていますから、特別仕様車はかなりお買い得な価格を実現しているようです。
なお、発売日は、どちらの仕様も2023年11月1日の予定です。
(文:平塚 直樹)